初代タイガーマスク40周年で見せた小林邦昭と山崎一夫のらしさ…金曜8時のプロレスコラム

初代タイガーマスク(佐山サトル)を花道で先導した 山崎一夫氏
初代タイガーマスク(佐山サトル)を花道で先導した 山崎一夫氏

 初代タイガーマスク(佐山サトル、63)が23日、デビュー40周年を迎えた。1981年4月23日に新日本プロレス蔵前国技館大会でダイナマイト・キッドを相手にデビューして40年。22日には東京・後楽園ホールで「ストロングスタイルプロレス~初代タイガーマスク40周年記念第1弾~」が開催された。

 心臓の手術などを経てさらに原因不明の病と格闘中の初代虎は、16年6月23日の同会場での新武道「須麻比」デモンストレーション(対ミノワマン)以来、実戦から遠ざかっている。これまではあいさつも車イスなどリング下からだったが、今回は2年ぶりにリングに上がってマイクを握った。

 「ストロングスタイルプロレスは力道山先生、(アントニオ)猪木さん、藤波(辰爾)さん、長州(力)さん、そして私に受け継がれた使命だと思ってます。このナチュラルな試合展開を日本から世界へ広げて最高のプロレスを作っていきたいと思います」とあいさつした。

 セレモニーでは、激闘を繰り広げた伝説の虎ハンター・小林邦昭氏(65)からのメッセージが読み上げられた。「タイガー選手、デビュー40周年おめでとうございます。私がメキシコ遠征している時に日本からの一報が入り、タイガーマスクのデビューを知りました。お互いに苦労をした仲間ですから、うれしく思いましたよ。これからもお互いに元気で頑張りましょう。永遠のライバル・小林邦昭」

 メキシコから凱旋した82年10月22日、広島県立体育館で試合前のタイガーを襲撃し、同26日の大阪府立体育会館、11月4日の蔵前国技館でのマスク剥ぎが伝説に残っている。虎ハンターとしてブレークし、ファンから憎まれた。懐かしい思い出のメッセージがメキシコで止まっているのが興味深い。道場でボロボロになって修行し、寝食をともにした兄弟子としてのメッセージ。そしてこれからの人生へのエール。虎ハンターからの言葉はないと読めた。

 元付き人の山崎一夫氏(58)は、入場から花道を一緒に歩き、セレモニーはセコンドのようにリング下から見守っていた。83年8月の新日本退団から、タイガージム設立、そして旧UWFとタイガーを支えた。平井丈雅代表(56)はセレモニーの途中で山崎氏をリングに呼び上げ、花束贈呈役に任命した。「そんなつもりで来たんじゃないんですけど、そばでサポートできたらと思いまして…。何も40年間恩返しができてないものですから、ちょっとでもと思って来ました。ありがとうございました」プロレスブームの黄金時代、山崎氏が全国各地でスーパーヒーローを護衛してきたのだった。いつまでも謙虚なあの山ちゃんキャラのままだった。初代タイガーマスクに欠かせない好対照な2人だった。(酒井 隆之)

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