3度目の緊急事態宣言は「伝家の宝刀」になるのか? 発令前の東京で聞いた街の声

東京・新宿の街の様子
東京・新宿の街の様子

 政府は23日、東京など4都府県に対して新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言発令を正式決定する見通しとなった。

 3度目となる宣言発令を控えた23日昼、東京・新宿をマスク姿で行き交う通勤者や買い物客からは、政府や都の対応への批判が聞かれた一方で、今回の宣言発令をやむなしとする声が上がった。

 新宿の百貨店を訪れた杉並区在住の60代専業主婦は「感染者が増えているので(宣言発令は)仕方ないし、できることは協力するつもりだ」と一定の理解を示した上で、「ただ、今回は(宣言の)期間が短いようで、効果を見定める前に解除してしまうやり方で本当にやる意味があるのか」と疑問を呈した。

 仕事で新宿駅周辺を訪れた埼玉県在住の20代男性会社員は、「都知事は『東京に来ないで』と言っていたが、都内で感染者が増えているのを、都外の人間のせいにしているように聞こえた」と語り、小池百合子知事が都民に都県境を越える外出を自粛するよう求めていることについて「なぜ都民には『東京から出ないで』とはっきりとしたメッセージを出さないのか」と不満を漏らした。

 新宿駅で友人と待ち合わせをしていた同区在住の30代自営業男性は「効果が期待できるような対策だったら協力はしたい。でも都民に自粛を求めておきながら、東京五輪は相変わらず開催するの一点張りだ。アクセルとブレーキを同時に踏むようなことには違和感がある」と話すなど、街では政府や都の対策への不信感が募っている。

 都庁関係者などからは休業要請を伴う宣言発令に「五輪前に伝家の宝刀を抜いた形だ」「ここで感染を抑えられなかったら、夏に第5波を呼ぶことになるが、五輪の最中に4度目の宣言発令はない」との声も上がる。果たして頻発する宣言発令は“伝家の宝刀”の役割を果たすのか、4度目の宣言回避となるか、3度目の宣言発令の真価が早くも問われている。(記者コラム)

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