放送10回で平均視聴率15・8% 苦肉の編集作業も…NHK大河「青天を衝け」次回みどころ

スポーツ報知
吉沢亮(左)と橋本愛

 俳優の吉沢亮(27)が実業家の渋沢栄一を演じるNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜・後8時)の第11回「横濱焼き討ち計画」(25日放送)では、栄一に待望の第1子が生まれる。

 めでたく夫婦となりながらも、子宝に恵まれないことを悩んでいた栄一と千代(橋本愛)。第10回「栄一、志士になる」では千代の妊娠が分かり、栄一夫婦、父・市郎右衛門(小林薫)、母・ゑい(和久井映見)ら渋沢一家は大喜びだった。その様子を見てほっこりしながら、ふと思い出した。

 放送開始直後の2月に行われたインタビューで、橋本愛が印象に残った撮影を回想した。結婚初夜で、栄一が「抱いていいか」と迫って来た時に「何だこれは! キュンキュンを100%詰め込んだセリフだ」と思ったと明かしていた。「こっ恥ずかしくて、本番までに恥ずかしさを取るのに一生懸命だった」とも。そんな心理状態で演技していた橋本の表情を楽しみにしていた。

 それなのに、もう妊娠? 橋本が「キュンキュンした」初夜の場面は、どこに行ってしまったんだろう。番組関係者に聞いてみると「該当シーンは放送時間の都合上、カットになったようです」。うーん、残念。橋本も11日にインスタグラムで「まさかのまさかの、取材でたくさん取り上げていただいたシーンが、見事にごっそりカットされていましたので、盛大にお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。土下座」とちゃめっ気たっぷりに謝罪して。

 というわけで、残念な結果に終わったのだが、その後、橋本が「でも、仕上がり、素敵でした」とつづっていた。ハッとした。取材して原稿を書くのに似ている。多くの材料から取捨選択し、身を切るようにして執筆した原稿の方が、後で読み返したら面白いということが多い。逆に少ない材料を小手先で無理に引き伸ばすと、どうしても物足りなくなる。まずは十分な取材成果、そして放送時間に入りきらないほどの場面が必要だということだ。

 ドラマの方は特に最近、栄一が江戸へ出入りし、攘夷の思いを抱き始めた。従来の“江戸編”と平和な“深谷編”に加え、栄一や喜作(高良健吾)、尾高惇忠(田辺誠一)のきな臭い“攘夷編”も描かれ始め、ネタが増えている。現場での数回にわたる台本の作り替えに加え、局内では放送直前までタイトルの練り直し、映像の編集作業に追われているというのも、うなずける。

 第10回の世帯視聴率は13・9%とややダウン。それでも区切りとして、ここまでの平均を比べると「青天―」は15・8%。前作「麒麟がくる」は15・3%、前々作「いだてん」は10・9%だった。「青天―」の善戦は数字が証明している。放送ギリギリまで続く、スタッフが身を切るような編集作業が、見ごたえのある作品を作っているのだと思う。

(NHK担当・浦本将樹)

※数字はビデオリサーチ調べ、関東地区

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