駒大魂、中村匠吾先輩になる!! 「世界で戦う」ルーキーの誓い…箱根への道

駒大の新人合宿で走り込む選手たち
駒大の新人合宿で走り込む選手たち
東京五輪代表の駒大OB中村匠吾
東京五輪代表の駒大OB中村匠吾
新入生に練習メニューを指示する駒大・大八木監督
新入生に練習メニューを指示する駒大・大八木監督

 2021年度のルーキー特集第2弾は、王者・駒大に迫る。13年ぶりに箱根路を制したチームの新入生13人は、千葉・白子での短期合宿で春から“駒大イズム”を吸収。し烈なメンバー争いはもう始まっている。学生3大駅伝での活躍はもちろん、同大OBで東京五輪男子マラソン代表の中村匠吾(28)=富士通=のように、世界での活躍を目指す新1年生たちの熱い思いを追った。

 遠慮なんてしない。王者・駒大のジャージーに袖を通したルーキーたちの目が燃えていた。千葉・白子で5日間行われた春の新人短期合宿。王者の“一員”になった以上、厳しいトレーニングが待っていた。5000メートルで新入生トップ記録の佐藤条二(市船橋高卒)は「高校は千葉県内だったので、(同県内にある)順大なども考えました。ですが、より厳しい環境で自分を試したくて駒大を選びました」と覚悟を決めていた。

 各区間20キロ超という箱根路を見据える強豪の中でも、駒大の練習は高い「質」と「量」を両立している。大八木弘明監督(62)は「どうしてこの練習をするのか、次にうまく走るために何をしないといけないのか。教えながらも、自分の感性で気づく選手にならないと強くならない」。トレーニング中は激しいゲキを飛ばしつつ、私生活では選手を温かく見守る。合宿2日目には新入生にとって初の20キロ走を敢行し、指揮官の「ここで離れたら意味がないぞ!」と厳しい声が響いた。

 合宿中は1日で計40~50キロを走破した。高校時代、多くの選手が朝練習を含めて計20キロ程度だったことを考えると、ほぼ2倍のボリュームとなる。茨城・水城高出身初の駒大ランナーとなった亘理(わたり)魁は「疲労はもちろんありますが、陸上に打ち込める環境、雰囲気が自分を強くしてくれています。高校時代の通学時間を考えると、そこをケアに充てられるのは大きいです」と視線を上げた。

 憧れの“背中”も追いかける。佐藤も亘理も口をそろえて「(中村)匠吾さんのように世界で戦える選手になりたい」と、駒大OBの東京五輪マラソン代表の名前を挙げた。2人とも1年目の目標に5000メートル13分45秒、1万メートル28分20~30秒という記録クリアを掲げ、着実にステップアップするつもりだ。指揮官が「目標から逆算して、今何をすべきかが分からないと一流にはなれない」と常々伝えているだけに、すでに“駒大イズム”は浸透している。

 箱根連覇、さらには3大駅伝制覇を掲げる常勝軍団の一員になったルーキーたち。亘理が「大八木監督に恩返しできるよう、4年間しっかり結果を残したい」と言葉にすれば、佐藤も「先輩たちについていくのではなく、挑戦していきたい。そして、監督に『強い』と言ってもらえるような選手になりたい」と意気込む。フレッシュな走りが、藤色のタスキに新たな輝きを宿す。(太田 涼)

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