【巨人】吉川尚輝が好守&決勝打 同い年の先発・畠世周を攻守で援護

6回2死一塁、佐藤輝明のニゴロの打球を好捕し一塁に送球する吉川(カメラ・中島 傑)
6回2死一塁、佐藤輝明のニゴロの打球を好捕し一塁に送球する吉川(カメラ・中島 傑)

◆JERAセ・リーグ 巨人3―2阪神(21日・東京ドーム)

 執念で打った。一塁を回った吉川は手をたたき、両手をあげて笑顔でガッツポーズした。「気持ちで打ちました! 畠が頑張っていたので良かったです」。同い年の右腕に勝利投手の権利も生まれる勝ち越しタイムリー。内に秘める熱い思いが自然と表にあふれ出た。

 同点の6回2死一、二塁。青柳のスライダーを詰まりながら左前に落とした。「前の打席で得点圏に走者がいてかえせなかった。何とかしようと気持ちだけでした」。2、4回の好機で凡退して必死だった。

 2月のキャンプでは主力組のS班スタート。同じ左打者の丸、亀井、梶谷の打撃を熱心に観察した。どちらかというと控えめだった男が「バットの出し方だったりいろんな方の意見を聞きました」とガツガツ質問して貪欲に吸収。石井琢朗野手総合コーチの指導も受け、確実性向上へ逆方向への打撃を徹底的に磨いてきた。

 シーズンに入っても石井コーチの熱血指導は継続。最近は真横からトスを上げてもらった球を正面に打ち返してバットを内側から出す練習を繰り返すなど試行錯誤していた。原監督は打率2割9厘の吉川の一打に「今年は非常に苦しんでいるけどチームの中でも一番バットを振っている。そういう中でああいうヒットが出たのかな」とたたえた。

 決勝打の直前、6回の守備では2死一塁から佐藤輝の一、二塁間のゴロをスライディングキャッチで一塁をアウトにするスーパープレー。「球際を大事に」と試合前、早出特守を行った成果を発揮し、広大な守備範囲で流れを引き寄せた。

 16年ドラフト1位が吉川で2位が畠、同6位が大江で同育成5位が松原。今や1軍に欠かせない4選手は1年目の17年、全員キャンプ3軍スタートだった。同期の活躍を「うれしいですね」と力に変えて躍動する吉川が、攻守で阪神の勢いを止めた。

(片岡 優帆)

映像提供:GIANTS LIVE STREAM
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