欧州SL降格なしのアメリカ方式にサッカー発祥国のファン激怒 英国在住通信員が見た

欧州スーパーリーグに反対する垂れ幕(ロイター)
欧州スーパーリーグに反対する垂れ幕(ロイター)

 欧州の強豪12クラブが創設を表明した欧州スーパーリーグ(SL)が20日、計画の見直しを発表した。SL創設の発表直後から批判が殺到したことを受け、同日にリバプールなどイングランド・プレミアリーグの全6クラブが撤退を表明。21日にはインテル、ACミラン(ともにイタリア)とAマドリード(スペイン)も不参加を決定。SLは「プロジェクトを作り替えるために、再検討する」と声明を発表。消滅の危機に陥った新リーグの現状を森昌利通信員が「見た」。

 英国内では「降格なし」の大会方式に批判が集中した。一握りのエリートクラブが永久メンバーとなり、永遠に所属し続ける―。この方式がサッカー発祥国のファンを激怒させた。

 降格がない大会方式は米大リーグ式で、プロ野球の歴史が長い日本でもなじみ深いが、英国では違う。発足に賛同した6クラブのうち、リバプールとマンチェスターUのオーナーは米国人。またアーセナルの最大株主も米国人だ。オーナーがアラブ人のマンチェスターC、ロシア人のチェルシーの順で撤退が発表されたのは、彼らが英国サッカー文化を米国人より理解していたからかもしれない。

 米投資銀行がリーグの準備金を用意したという事実もあり、米国人の大きな関与があったことは容易に想像できる。わずか48時間での崩壊は、米国のベースボール文化を当然という感覚で、文化の異なるサッカーに当てはめようとしたことが最大の原因だったのではないだろうか。(森 昌利)

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