2強を打ち破った道悪巧者のモズベッロ…生産牧場も歓喜の声「可能性があると感じていた」

大阪杯で2着に好走したモズベッロ
大阪杯で2着に好走したモズベッロ

 3冠馬コントレイルと“3階級制覇”を目指した19年の桜花賞馬グランアレグリアが参戦し、話題となった大阪杯。その2頭に先着したのは勝ったレイパパレだけでない。2着のモズベッロ(牡5歳、栗東・森田直行厩舎、父ディープブリランテ)もそうでした。

 モズベッロは2016年4月7日に、北海道新冠町の村田牧場で誕生したのは本紙の牧場企画で紹介しました。ここではその牧場スタッフの当日の動き、今後に期待を込める馬を紹介します。

 ハナを奪って押し切りを図るレイパパレ。その後方でコントレイルとグランアレグリアは伸びを欠いていた時でした。3角9番手、4角では5番手と徐々に前に進出したモズベッロが外からその2頭をかわして2着でゴール。G1ではこれまで昨年6月の宝塚記念の3着が最高でしたが、2強に先着するとともに好成績を残しました。

 村田牧場の村田康彰専務は当日は1歳分場でスタッフたちとテレビ観戦していました。

 村田専務「スタート直後はある程度前めにつけたかったのかもしれませんが、それほどスタートが良いタイプではないので、後方からの競馬というのは予想していました。それでもレース後半から徐々にペースアップして、最後の直線ではあの馬場ながら上がり最速タイの末脚で1~3番人気を交わしての2着。返し馬を見ても以前より馬体に身が入ってパワーアップしたように見受けられたし、調教師の先生からは前走より調子はさらに上向いていると聞いていました」

 2着とはいえ、外からグングン前へ突き進む姿に村田専務とスタッフたちは大いに盛り上がったようです。

 戦前の予想では6番人気。それでもモズベッロを牧場で育ててきたスタッフたちには自信があったようです。

 村田専務「過去の戦績から重馬場は苦にしないタイプだと思っていました。コントレイルやグランアレグリアといった強豪馬が出走していましたから、良馬場では厳しいレースになると覚悟していましたが、重馬場になったことで彼ら相手でも上位に食い込める可能性があるとは感じていました」

 その期待は2着とはいえ、現実のものとなりました。レース後には森田調教師から「モズベッロは左回りの方が得意な馬だから秋のG1路線でも期待したい」と電話で伝えられたといいます。この伏兵の好走がレースを大いに沸かせることとなりました。

 2021年に牧場で生まれた当歳馬では、モズベッロの全妹にあたるハーランズルビーの2021(父ディープブリランテ)、阪神大賞典を勝ったディープボンドの半弟であるゼフィランサスの2021(父ドゥラメンテ)などがいます。また、ディープボンドと同じキズナ×モガミヒメの牝系との配合でノーズブリッジ(父モーリス)の半妹にあたるアメージングムーンの2021も期待する1頭です。

 村田専務「これら3頭をはじめ、今年の当歳馬たちも平均して好馬体の馬が多いです。活躍馬が出てくるとその近親馬たちも注目されますから、競馬ファンの方たちに名前を覚えてもらえるような活躍馬を出せればと思います」

 3月21日の阪神大賞典では当牧場生産のディープボンドがV。翌々週の大阪杯ではモズベッロが激走しました。昨年のクラシックで初取材してからの縁。騎乗する騎手、厩舎、オーナー、血統ももちろんだが、生産牧場に注目して競馬を見るのもおもしろさの1つだと思います。(中央競馬担当・恩田 諭)

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