◆明治安田生命J1リーグ第10節 G大阪0―0清水(18日・パナスタ)
清水エスパルスは敵地でG大阪に0―0のスコアレスドロー。前半から果敢にFWチアゴサンタナ(28)らがゴールに迫るも無得点。シュート数は相手より2本多い11本を放つも、ゴールネットを揺らすことができず、2試合連続の引き分け。4戦ぶり勝利を飾ることができなかったが、ミゲルアンヘル・ロティーナ監督(63)は「6戦ぶり0封」に抑えた守備を評価した。
積極的なプレスでゴールは割らせず「6戦ぶり0封」という“前向き”な勝ち点1をつかんだ。センターバックで5試合ぶりの先発出場のDF立田悠悟(22)は、「守備の理解度がすごく上がっている。無失点で終わることができたので、上向きにきている」と手応えをつかんでいた。
攻撃も開始早々に仕掛けた。前半2分、DF奥井諒(30)の「攻めのオーバーラップ」からの左クロスを、FWチアゴサンタナ(28)がヘッド。ボールは枠をとらえることができずも、相手にプレッシャーをかけた。同29分、右サイドのクロスのこぼれ球をMF河井陽介(31)がミドルシュート。枠内から外れるも、敵陣エリアで攻め続けた。
後半も一進一退の攻防が続き、同31分、MF西沢健太(24)が「決めきれていれば、勝ち点3を持ち帰れた」と、ドリブルで仕掛けエリア内手前でシュートも枠をとらえられなかった。
前節の神戸戦(1△1)に続く「関西2連戦」は、ともにドローという結果に終わった。しかし前節同様、MF西沢が「立ち位置がしっかり取れている」と言うように、連動したプレスが機能。ロティーナ監督は「我々の方がボールを支配して、ゴールに近かった。点を決められなかったけど、エリア内で攻められた」と前を向いた。
10節を終えて2勝4分4敗の14位。21日には中2日で横浜Mとルヴァン杯。リーグ戦は25日に湘南を迎え入れ、2試合ともホームでの戦いとなる。内容は伴ってきた。今季ホーム初勝利という「結果」を、何が何でもつかみ取りたい。(森 智宏)