【高校野球】“佐藤輝明2世”市尼崎・米山航平、2安打!14点コールド勝ち

スポーツ報知
2回2死、市尼崎の米山航平が左翼線二塁打を放つ

◆高校野球春季大会 市尼崎14―5長田(18日)

 兵庫県大会が開幕し、1、2回戦が明石トーカロなどで行われた。市尼崎は、阪神の“佐藤輝明2世”米山航平左翼手(3年)が2安打の活躍。長田に14―5で7回コールド勝ちし、初戦を突破した。明石商は神戸弘陵に0―10で7回コールド負けし、今夏県大会のシードを逃した。報徳学園はプロ注目左腕の久野悠斗(3年)が、11奪三振無四死球で公式戦初完封勝利を飾った。

 市尼崎に“サトテル2世”がいた。187センチ、94キロの本家とほぼ同じ188センチ、95キロの米山は、2回2死で左翼線二塁打、6回1死で右前安打を放ち、2安打2死球で16強入りに貢献。今夏県大会の第1シードを獲得した。「詰まってから振り切る力を冬から練習してきた。結果として表れた」と胸を張った。

 体重は高校入学時から約20キロも増え、スイングスピードも驚異の160キロに。高校通算本塁打は「10本ぐらい」で50メートル走は6秒0。俊足の大型野手というのも、兵庫・仁川学院卒の佐藤輝をほうふつさせる。「顔も似ていると言われる」と照れ笑いした。

 母方の祖母の親戚が元阪急投手で殿堂入りした故・梶本隆夫さんだという。この日は3球団が視察し、DeNAの安部スカウトは「いい体をしている。足も速い」と注目。ブレイク必至の逸材だ。(伊井 亮一)

 ◆米山 航平(よねやま・こうへい)2003年12月12日、神戸市生まれ。17歳。なぎさ小5年から「なぎさ少年野球部」で始め、渚中では軟式野球部に所属。市尼崎では1年秋からベンチ入りし、レギュラー。立位体前屈が80・3センチの柔軟性が自慢。188センチ、95キロ。右投左打。

 ◇報徳学園・久野悠斗が11K無四死球で初完封

 久野が5安打11奪三振無四死球で「練習試合を含めても初めて」という完封を飾った。巨人のスピードガンで自己最速まであと1キロに迫る142キロを計測。「(昨秋から)制球が良くなった。ピンチでギアを上げていくことができた」と満足げ。3球団が視察し、巨人の岸スカウトは「将来性がある大型(186センチ、85キロ)左腕。プロでもやっていける変化球(スライダー、チェンジアップ)を持っている」と高評価した。

コールド負け&2ケタ失点明石商 2019年の甲子園で春夏続けて4強入りした強豪が、公式戦では12年秋季県大会3回戦で報徳学園に1―11で5回コールド負けして以来、9年ぶりのコールド負け&2ケタ失点で敗れた。今夏の県大会は6年ぶりのノーシードが決定し、狭間善徳監督(56)は「完敗。一番どん底になったので、ここからどうしていくのか」と奮起を求めた。プロ注目の福本綺羅(ひかる)中翼手(3年)は1安打1死球1盗塁だった。

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