羽生結弦が語った「滑る意味」 ニースでの世界選手権と重なる「感謝」の思い

「花は咲く」を滑る羽生結弦(代表撮影)
「花は咲く」を滑る羽生結弦(代表撮影)

フィギュアスケート国別対抗戦のエキシビションが18日、丸善インテックアリーナ大阪で行われた。男子で五輪連覇の羽生結弦(26)=ANA=はコロナ禍のシーズンと、発生から10年を迎えた東日本大震災を思い、復興支援ソング「花は咲く」を舞った。オンライン取材では「滑る意義」について触れ、前日17日の練習でのクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)挑戦の意図についても語った。

 葛藤を抱えつつ闘い抜いたコロナ禍のシーズンを終え、羽生には見えてきたものがある。自らも被災した東日本大震災から10年。あの頃と重なる部分が大きかった。

 17歳で初出場し、銅メダルを手にした震災翌年の12年世界選手権(ニース)が浮かんだ。「あの時は若くて『被災地代表は嫌だ』って。『日本代表で自分の力で取った派遣なんだから、被災地代表って言われたくない』という気持ちもあった」と正直な思いを口にしながら続けた。

 「最終的に感謝の気持ちがすごく出てきた。僕が応援している立場じゃなくて、応援されているんだと。そういったものがまた今回感じられた。自分は滑っていいのかなと。自分が滑ることによって、何かの意味をちゃんと見いだしていければ、それは自分が存在していい証しなのかな」

 氷上に上がる意味を自らに問いながら、出場を選んだ全日本選手権からの3試合。誰かの希望の光になりたいと願った羽生のもとにも、色濃い光が注いだ。

 17日の練習では、来季投入を目指している4回転半ジャンプに挑んだ。「試合の場所でやることに、意義があるかなと。また一人で練習することになると思うので。刺激がある、すごい上手な選手がいる中でやった方がイメージも固まりやすい」と意図を説明した。

 12度挑戦し、回転が抜けたものを除いて6度全て転倒した。「全然いい時のジャンプにはならなくて悔しかった。もっといいです、本当は。はっきり言ってめちゃくちゃ悔しかったので、悔しさをバネにして、自分の限界に挑み続けたい」。限界突破への道を歩む雄姿がまた、人々の心を照らす光となる。(高木 恵)

「花は咲く」を滑る羽生結弦(代表撮影)
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