フィギュアスケートの国別対抗戦の一夜明け取材が18日、丸善インテックアリーナ大阪で行われた。
腰痛を抱えながら出場した紀平梨花(18)=トヨタ自動車=は「今季試合が少なかったわりには学びが多かった。けっこう成長できたシーズンだった。自分のことを深く知れた。五輪にむけていい経験はたくさんさせてもらえている」と今季を振り返った。
開幕前に腰を痛め、歩くのもやっとの状態だった。「今はなんか、楽しみもないような状態。立っているだけで痛いっていうか。楽しくないしうれしくないし、希望もない」と苦笑いでうつむいた。
普段からストイックにスケート中心の生活を送る紀平はシーズンを終えた今、何がしたいかと問われると「何も思いつかない。体がちゃんと動けてトレーニングができるなら、こういう物が食べたいなとか思うけど。でも食べたら動きたくなるし…。動けないならもっとショックになるから。結局食べ物で発散するのは無理。どこかに行くていってもコロナで無理だし、何がしたいか自分でもわからない」と首をかしげ「強いて言えば、寝転がって好きなテレビを見たい。モニタリングとか」と話した。
この日のエキシビションは棄権した。まずは腰の完治を最優先させ、北京五輪イヤーの来季へ向かう。