【大学野球】富士大・金村尚真、開幕戦でいきなり完全試合「先輩方が打ってくれたので達成しないといけないなと思っていた」…リーグ最多タイ18奪三振の圧巻ショー

完全試合を達成した富士大・金村尚真
完全試合を達成した富士大・金村尚真

◆北東北大学野球春季リーグ戦 富士大2―0ノースアジア大(17日、花巻)

 開幕戦で富士大がノースアジア大を2―0で下し、金村尚真投手(3年)=岡山学芸館高=が完全試合を達成した。2017年秋季の富士大・鈴木翔天(そら)投手(楽天)以来、リーグ2人目の快挙。140キロ台中盤の直球を軸に多彩な変化球を駆使し、リーグ最多タイとなる毎回の18奪三振でつけいる隙を与えなかった。第2試合は八戸学院大が5投手のリレーで無安打に抑え5回コールド勝ち。第3試合は順延となった。

 2年ぶりとなる春季リーグの開幕戦で、富士大・金村が快投をみせた。リーグでは2人目となる完全試合。女房役の佐藤大雅捕手(4年)=北海高=とグラブを合わせ、控えめに喜びを表した金村だったが、試合後は「心の中ではだいぶ喜んでました。(9回に)先輩方が打ってくれたので、達成しないといけないなと思っていた」と笑顔だ。「ストライクゾーンで勝負できたのがよかった」と振り返った。

 圧巻のピッチングだった。MAX148キロ右腕はリーグ初戦から最速144キロをマークすると、直球を軸に5連続を含む毎回の18奪三振。外野に飛んだ打球は3つだけと、打者27人を133球でねじ伏せた。昨秋も全カードで第1戦に先発して4勝を挙げ、MVPを受賞。力は見せていたが、投球スタイルはひと味違う投球を披露した。きっかけは佐藤大の言葉だった。

 「去年までは外角中心だったけど、内角を使っていこうと言われた。配球にコントロールで応えられたのが良かった」と金村。佐藤大はその意図を「投球の幅を広げるため、いいところを引き出すためにも必要だった。内角を使えば変化球も生きる」と説明した。

 コースだけでなく、カットボールやカーブなど変化球の球種もこれまで以上に多く使用。小さな変化や緩急などで、最後まで的を絞らせなかった。佐藤大はバットでも、9回に追加点となる左翼越えソロ弾で金村を援護。まさに二人三脚でつかんだ大記録に、安田慎太郎監督(36)も「配球としては100点じゃないかな。冷静にできていた」とバッテリーをたたえた。

 2連覇へ白星発進。今後に向けて金村は、「チームが勝つことを意識してやっていきたい」と力強く語った。大記録にもおごることなく、エースとしてチームに勝利をもたらす投球を続けていく。(有吉 広紀)

 ◆金村 尚真(かねむら・しょうま)2000年8月29日、沖縄県豊見城市生まれ。20歳。上田小3年時に豊見城ジュニアで野球を始める。豊見城中で軟式野球部に所属し侍ジャパンU―15に選出。岡山学芸館高では2年秋に県大会優勝、3年夏は岡山大会準優勝。富士大では1年春からベンチ入り。この日の勝利でリーグ戦通算9勝。176センチ、78キロ。右投右打。家族は両親と妹。血液型O。

完全試合を達成し、佐藤大雅捕手とグラブを合わせて喜ぶ富士大・金村尚真(左)
完全試合を達成し、佐藤大雅捕手とグラブを合わせて喜ぶ富士大・金村尚真(左)

完全試合を達成した富士大・金村尚真
完全試合を達成し、佐藤大雅捕手とグラブを合わせて喜ぶ富士大・金村尚真(左)
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