【巨人】菅野智之 桑田真澄に並び沢村栄治を超えた 現役最多タイ21度目完封 

完封で今季初勝利を挙げて炭谷(右)と笑顔でグータッチをする菅野(カメラ・中島 傑)
完封で今季初勝利を挙げて炭谷(右)と笑顔でグータッチをする菅野(カメラ・中島 傑)

◆JERAセ・リーグ DeNA0―7巨人(16日・横浜)

 巨人から日本のエースへ! 菅野が6安打完封で今季初勝利を挙げた。侍ジャパン・稲葉監督が見守る中、東京五輪・野球のメイン会場となる横浜スタジアムで“圧倒ショー”。DeNA打線を118球で料理した。打っては4番・岡本和が先制2点二塁打を含む2安打3打点。坂本も2号ソロで勢いづけた。今季最多19安打でチームは今季初の5連勝と乗ってきた。

 球威、制球ともに最後まで抜群だった。菅野は7―0の9回に152キロを計測。2死一塁からソトを内角速球で右飛に抑え、今季3試合目で初勝利を飾った。通算21完封は日本ハム・金子に並ぶ現役最多タイ。巨人では沢村栄治を超え、桑田真澄に並んだ。「うれしいです。完封は何物にも変えられないので」。侍ジャパンの稲葉監督が視察に訪れた一戦。東京五輪のメイン会場、ハマスタで輝いた。

 前回9日の広島戦(マツダ)は初回に2本塁打を浴び7回2失点で敗戦。その反省から「立ち上がりから飛ばしていけるように準備しました」。初回から150キロ超えを連発。最速153キロの速球を軸に、桑田コーチに教わって磨いたカーブや、フォークと縦の変化球を有効利用。118球で被安打6と圧倒した。

 オフはポスティングシステムでメジャー移籍を目指し元日に渡米。原監督には事前に電話で挑戦の意思を伝え「行ってこい」と背中を押されていた。現地では人生と向き合って熟考。悩み抜いて残留を決めた。

 小さい頃から野球を教わった伯父の原監督には真っ先に電話で報告。「それは良かった。俺は言わなかったけど残ってほしかった」と心から喜ぶ声が胸に響いた。「僕の中で原辰徳という人は本当に大きな存在です。監督が喜んでくれるのは、これ以上のことはないなと」。自身初の日本一になって監督を胴上げする。モチベーションはプロ9年目でマックスに高まった。

 強い気持ちで臨んだ3月26日の開幕のDeNA戦(東京D)は6回3失点の粘投。9回、中川が2死まで取るも2点リードを追いつかれ、球団新の開幕戦通算5勝目は目前で消えた。菅野は申し訳なさそうにする中川に「応援するぞ。同点で止めたんだからオッケー」と優しく声をかけた。

 「コウタ(中川)は今回、抑えを任されて相当な覚悟を持ってやってきたと思います。悔しかったと思いますけど、コウタが打たれても責める人は誰もいないと思いますよ。それぐらい彼は毎日ひたむきに練習に取り組んでいるので」

 自身に白星がつかなくても前を向き、亀井のサヨナラ弾でチームが勝ったことを心から喜んだ。エースの言葉がどれだけ中川を勇気づけたかは、その後の左腕の6試合連続無失点という結果が物語っている。

 今村、高橋ら先発陣の奮闘は「刺激になっています」という。20勝を目標に掲げて先頭に立つエースが圧巻の完封でチームを5連勝に導いた。(片岡 優帆)

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