◆JERAセ・リーグ 中日3―7広島(16日・バンテリンドームナゴヤ)
広島の中村奨成捕手(21)がプロ初ヒットを放った。
1点リードの5回先頭。鈴木博志投手(24)の高めに浮いた146キロの直球を捉え、左翼線を破る二塁打とした。高卒4年目にしてようやくHランプをともし「やっとプロとしての一歩が踏み出せたかなと思います」と喜びをかみしめた。
地元の広島・広陵高出身。2017年夏の甲子園で6本塁打の大会新記録を樹立し、同年ドラフトでは中日との2球団競合で広島入りした。くじを外した中日が外れ1位で指名したのが、この日“記念打”を献上した鈴木だったというのも何かの縁か。
記念球はこれまで支えてくれた家族に渡す予定。「常に『前を向いてやっていこう』と言ってもらえていた。ここまで野球をやらせてもらえたのは家族のおかげ」と感謝。
さらに「しっかりと感謝を伝えて、これからも活躍したところを見せられるように頑張りたい」と気を引き締め直した。