竹中直人の“キス死”は台本になかった! NHK大河「青天を衝け」人気を支える名優たちのアドリブ合戦

NHK大河ドラマ「青天を衝け」でキスシーンを演じた直後の竹中直人と原日出子
NHK大河ドラマ「青天を衝け」でキスシーンを演じた直後の竹中直人と原日出子

 俳優の吉沢亮(27)が実業家の渋沢栄一を演じるNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜・後8時)の第9回「栄一と桜田門外の変」(11日放送)で、徳川斉昭役の竹中直人(65)が最後に見せた演技が話題を呼んでいる。

 安政の大獄で水戸への蟄居(ちっきょ)を命じられた斉昭。桜田門外の変で井伊直弼(岸谷五朗)が暗殺された後、自身も屋敷で倒れた。妻の吉子(原日出子)に抱きかかえられ「ありがとう、ありがとうな」と言うと、最後の力を振り絞ってキス。そして、息絶えた。ネット上では「チュー死」「さすが竹中直人」「記憶に残る退場」などの絶賛とともに「まさかアドリブ?」という疑問の声もあがっている。

 番組関係者は「台本にはない演出です」と明かす。だが「アドリブでやるにも、相手の気持ちもありますし。現場で決まった可能性もあります」と正確には不明だ。だが、キスされた時の原日出子の固まり方は、演技に見えなかった。

 竹中は「僕は『役作り』という言葉が嫌い」と多くのメディアで公言している。演じれば演じるほど、役が自身に染みこんでくるのだという。今回演じた斉昭は、激しい性格で知られ「烈公」とも呼ばれた人物。今作でも「(外国人を)皆殺しにしてしまえ!」「当主たるもの、常に乾いておらねばならん!」「中指を立て肛門をうてば、一生痔を患うことはない!」など名ゼリフを残した。斉昭の強烈な感情が、竹中に乗り移ったのかもしれない。

 今作では台本が何度も作り替えられている。収録現場に入っても演出は推敲(すいこう)され、その上で本番では役者のアドリブも飛び出す。竹中自身も現場で多くアドリブを入れていることを告白。第2話では、第12代将軍・徳川家慶を演じる吉幾三(68)から自身のスポンサーを連想させるセリフが飛び出した。「あれも台本にはなかった」(同関係者)という。

 第9回の世帯視聴率は14・5%。竹中、岸谷が演じる大物が華々しく散った割には0・8ポイント下がった。だが、個人的に注目しているのは、土曜日に放送される前週の再放送の数字。既にネットでは「斉昭ロス」「直弼ロス」の言葉が生まれており、土曜日を楽しみにしているという声も。再放送はいつも5%前後の数字だが、評判を聞いた見逃し組がチャンネルを合わせそうだ。

 18日放送の第10回「栄一、志士になる」では、暗殺された井伊に代わり、老中の安藤信正(岩瀬亮)が、孝明天皇(尾上右近)の妹・和宮(深川麻衣)の将軍・徳川家茂(磯村勇斗)への降嫁を進める。いわゆる「公武合体」だ。

 一方、栄一は父(小林薫)に頼み込み、ついに江戸へ。尊王論者に感化されて剣を持つ。徐々に平和な農村生活“深谷編”と激震の“江戸編”が交差し始める。今後も目の離せない展開。視聴者の「竹中ロス」、「岸谷ロス」の克服も課題になりそうだ。(NHK担当・浦本将樹)

※数字はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区

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