【札幌】クラブ創設25周年 野々村社長、先人の方々、選手、サポーターに感謝…「祝25周年 コンサドーレの軌跡」(上)

宮の沢でインタビューに応じた札幌・野々村社長(カメラ・川上 大志)
宮の沢でインタビューに応じた札幌・野々村社長(カメラ・川上 大志)
2018年1月、監督就任会見で握手する野々村社長(左)とペトロヴィッチ監督
2018年1月、監督就任会見で握手する野々村社長(左)とペトロヴィッチ監督

 J1北海道コンサドーレ札幌は16日、クラブ創設25周年のメモリアルを迎える。「スポーツ報知」では、「祝25周年 コンサドーレの軌跡」と題し、全3回の特別企画を掲載する。第1回目は、野々村芳和社長(48)に単独インタビューを実施。節目への感謝、現在の立ち位置、今後の展望などを語ってもらった。(取材・構成=川上 大志)

 ―16日に25周年を迎える。

 「改めて四半世紀が経ったんだと。途中でうまくいかない、なくなるクラブもある世の中で、ゼロだったクラブが25年続いていることはすごいとも思う。0を1にした先人の方々や関わってくれた選手、道のサポーターには感謝しかない」

 ―13年に社長に就任。今年が9年目になった。

 「歩みを振り返ることはあまりない。でも当初から、きっといいクラブになれると信じ疑わなかった。今が最高とは思わないけど、前に進んでいる。想定通りという言葉とは違うけど、コンサならと思っていたし、改めてもっと良くならないと」

 ―今のトップは生え抜き、道出身選手も多い。

 「道のサッカーに携わる人が頑張ってきたから今がある。道民を狙って取ることはないけど、少年たちが地元でやりたいと思ってくれる。それは、ありがたいことだし、Jクラブとして自然な流れだと思う」

 ―アカデミーの充実をはじめ、予算規模の壁と向き合い、進歩を続けてきた。

 「アカデミーの充実は、世界中どこでも大切なことで100年、200年やり続けないといけない。13年の予算はJ2で真ん中くらい。日本全体で25~30番目で、そこから考えるといいレベルにあった。今はJ1で15番目前後の予算で、アカデミーはそこに追いついていない。もっと上にいくために、トップもアカデミーも底上げが必要だろう」

 ―ペトロヴィッチ体制4年目。就任前年の17年以降、チームもJ1で試合を重ねてきた。

 「ビッククラブと予算の差がある中でJ1に定着し、上に加わっていく。“クラブ力”の差をフットボールでどう埋めるか。その一つの答えが『武器を持つこと』だった。クラブが大きくなる順番を考えた時に、ミシャ(ペトロヴィッチ監督の愛称)のような監督でないと生き残れないと。ただ残留を目指し耐え忍ぶ。それでは成長できない。武器は今、間違いなくできてきている」

 ―3年間の積み上げを経て臨む今季はここまで14位。

 「勝ちきれないとか意見はあるけど、それはある種、一歩進んだ悩みなのかも。神戸戦で3―0から負けちゃうの? とか、F東京戦で1人多かったのに…とかね。でも、ミシャのもとトライしていなかったら3―0にもできない、相手に退場者を出すシーンも作れなかったかもしれない。『次』を考えられるクラブになれたという意味で成長している」

 ―20年には選手、スタッフらの給与一部返納などがあった。“温かさ”も周囲を惹きつける。

 「彼らから見れば、それが自然な行動だったということなのかな。自分自身、いいグループじゃないと勝てないと思ってやってきた。限られた予算、戦力で最大値を出すグループ作り。その下地は、温かさにつながっているのかもしれない」

 ―次の節目は30周年。

 「他は他でどう強くなるか=どう稼ぐかを考えてくる。うちも付いていく、追いついていくこと。アジア、欧州との戦いもある。日本がダメとなれば選手の流出も増えるかもしれないし、うちの売上が1・5倍でも他が2倍なら取り残されているに等しい。大事なのは相対評価の中で“後退しない”ことだと思う」

 ―道民とともに歩む。

 「地域に対してどういう存在であるか。向こう5年で気にしてくれる人がより増えれば、コンサが何らかの働きができている証にもなる。道民は地元愛も強い。予算は大きくなくとも魅力的で温かいクラブは作っていけるはず」

 ―最後に、記念試合の横浜M戦へ。

 「自分としてはどの試合も同じで、前に進むための積み重ね。特別感はメディアやサポーターの方々に出していただいて。この年になったら誕生日や記念日も気にならないでしょう? それと同じ。自分がうれしいではなく、支えてくれる人に感謝を伝える。それが“誕生日”だと思うから」

宮の沢でインタビューに応じた札幌・野々村社長(カメラ・川上 大志)
2018年1月、監督就任会見で握手する野々村社長(左)とペトロヴィッチ監督
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