【巨人】増田大輝「マジか!」プロ1号「ホームランバッターうらやましい、こんな楽に走れるとは」

5回2死二塁、左越え2ラン本塁打を放つ増田大輝
5回2死二塁、左越え2ラン本塁打を放つ増田大輝
1回1死、 安部友裕のニゴロを好捕し一塁に送球する増田大輝
1回1死、 安部友裕のニゴロを好捕し一塁に送球する増田大輝

◆JERAセ・リーグ 広島0―9巨人(11日・マツダスタジアム)

 半信半疑の手応えに、増田大はいつも通り全速力で打席を駆けだした。「ちょっと(バットの)先だったので、レフトフライかなと思った」。放物線を描いた白球はうまく風にも乗り、左翼フェンスを越えた。一塁を蹴ったところで、手を回す三塁塁審の姿が視界に入った。自分でも信じられず、思わず「マジか! よっしゃー!」と絶叫した。

 打線が低調な中で「8番・二塁」で今季初スタメン。5回2死二塁、1ストライクから中田の内角低めシュートをうまく捉えた。通算110打席目で生まれたプロ初アーチは貴重な2ラン。普段は、足の切り札として勝負どころの1点を狙って全力でダイヤモンドを駆け巡るが、初めてゆっくりと一周し「ホームランバッターってうらやましいなと思いました。こんな楽に走れるというのは」と笑わせた。試合前、ベテランの亀井に「何を狙うとかじゃなくて、来た球を思いっきり打て」と授かった助言を体現した。

 入団前にはとび職の仕事も経験し、育成から駆け上がった苦労人。今でこそ、投手までこなすスーパーユーティリティーだが、幼少期は高橋由伸や小久保裕紀らアーチストが打球の行方を確信した時にバットを投げるしぐさに心奪われた。「バット投げ、やってみたいよね。でもショートフライとか打ってるのにできないでしょ(笑い)」と自虐的に笑った。徳島・小松島高でも公式戦での本塁打は「2本くらい」。プロに進むために鉄壁の守備と何でもこなせる技術を磨くべきと決意した。初回の守備では安部の二遊間へのゴロに追いつき、一塁へジャンピングスロー。間一髪でアウトにし、試合の流れをたぐり寄せた。

 4回無死二塁では、セオリー通りの右打ちを実行したが痛烈な一直。「しっかり転がせられるようにならないと。本塁打はうれしいけど、チームバッティングをしっかりやりたい」と足元を見つめ直した。手元に戻ってきた第1号の記念球は、徳島で離れて暮らす家族に贈る。そこで本塁打の余韻とは区切りをつけ、また全力で走り回る役割をこなす。(西村 茂展)

試合詳細
5回2死二塁、左越え2ラン本塁打を放つ増田大輝
1回1死、 安部友裕のニゴロを好捕し一塁に送球する増田大輝
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