【桜花賞】ソダシ、白毛馬史上初のクラシック制覇 コース&レースレコードで8頭目無敗女王に

抜群の勝負根性を誇るソダシ(左)がサトノレイナス(右)の猛追をかわしてクラシック初制覇
抜群の勝負根性を誇るソダシ(左)がサトノレイナス(右)の猛追をかわしてクラシック初制覇

◆第81回桜花賞・G1(4月11日、阪神競馬場・芝1600メートル、良)

 第81回桜花賞・G1は11日、阪神競馬場の芝1600メートルで3歳牝馬18頭が争い、白毛馬として史上初のクラシック出走となった2番人気のソダシ(吉田隼)が頂点に立った。デビューから無敗での桜花賞制覇は、昨年の3冠牝馬デアリングタクトに続く史上8頭目。コース&桜花賞レコードとなる1分31秒1もマークした。1番人気には昨年末の阪神JFのリベンジを期したサトノレイナス(ルメール)が推されたが、またもタイム差なし(首差)の2着に惜敗。上位5着までオークス(5月23日、東京)の優先出走権を手にした。

 迷いはなかった。好位3番手のインで迎えた直線。じっくり脚をためたソダシは直線で抜け出しにかかった。残り250メートルで早々と先頭に立ち、力強いフットワークで真っ白な馬体を踊らせる。「何とか我慢してくれ」。ゴール前は阪神JFのVTRのようにサトノレイナスの強襲を受けたが、前走の鼻差から首差に広げての連勝。「前回より態勢は有利だと思いました。最高に気持ちいいです」。5戦連続で手綱を執った吉田隼との信頼関係で、大きなタイトルをつかんだ。

 白毛馬として史上初のクラシック出走。鞍上は「プレッシャーはありました。周りからも話題だけで、本当に強いのかという感じで見られていたので」と、見返す気持ちで臨んでいた。須貝調教師は「コロナ禍のこういう状況ではあるけれども、少しでも明るいニュースを届けられて本当に良かった」と涙。阪神JFから中118日と史上最長ブランクで桜花賞を制し、史上8頭目の無敗の桜の女王となった。

 阪神JF後、桜花賞でのゲート先入れが決まり、約2か月間の長期在厩で対策を重ねてきた。「実はきょうもゲートまで行こうと思っていましたが(吉田)隼人君の『(スタンドで)見ておいてください』という言葉を聞いて安心しました。(駐立を)よく我慢した」。レース直前までソダシを落ちつかせる対策を思案していたが、精神面の成長はトレーナーの想像をしのぐほどだった。

 阪神競馬場のグッズ売り場では、新発売のぬいぐるみが開店後すぐに完売したアイドルホース。クラシック5大レースすべての登録を済ませており、日本ダービーにも出走はできる。指揮官は明言を避けたが、金子真人オーナーは「たぶんオークスに行くと思います」と語った。クラシック初制覇の吉田隼も「今のところお利口さんに競馬できているので、可能性は無限大にあると思います」と後押しの構え。まずは2冠、そして昨年のデアリングタクトに続く史上7頭目の3冠牝馬へ―。夢は白毛馬の範ちゅうを超え、どこまでも広がる。(玉木 宏征)

 ◆ソダシ 父クロフネ、母ブチコ(父キングカメハメハ)。栗東・須貝尚介厩舎所属の牝3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算成績は5戦5勝。総収得賞金は2億6623万2000円。主な勝ち鞍は阪神JF・G1、札幌2歳S・G3、アルテミスS・G3(以上20年)。馬主は金子真人ホールディングス(株)。

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