【大学野球】山梨学院大、延長12回サヨナラ負け 2年生・中込陽翔が完投も実らず

負け投手にはなったが11回3分の1を力投した山梨学院大・中込
負け投手にはなったが11回3分の1を力投した山梨学院大・中込

◆関甲信学生野球 第2週第2節 山梨学院大1―2白鴎大(11日、白鴎大球場)

 山梨学院大が白鴎大との2回戦で延長12回の末、1―2でのサヨナラ負けを喫した。先発の中込陽翔(はると、2年)は8回1死までノーヒットピッチングだったが、延長12回141球目で力尽きた。チームも1回戦(10日)に続き2試合連続での延長負けで、13季ぶりの優勝へ黄信号がともった。

 思わずしゃがみこみ、打球をみつめた。同点の延長12回1死二塁、中込が白鴎大の代打・大塚に投げたのは低めのツーシーム。だが、無情にも右へとはじき返され、サヨナラ負け。喜ぶ白鴎大ナインの姿をぼう然と見つめた。「ああいう場面での2球は悔いが残る」1死からの連続長打での失点に唇をかみしめた。

 大学入学以降、最高の投球だった。初回、先頭打者から2者連続で空振り三振を取ると、リズムに乗った。スリークオーターの右腕から繰り出される直球、シンカー、ツーシーム、スプリットのコンビがさえ渡り、的を絞らせなかった。「自分はすごいボールがないので、一球のコントロールを大事にしている」と話すように四死球も4回に1つ与えただけ。躍動感あふれるテンポの良い投球で初回に味方打線が挙げた1点を死守した。

 失投は8回だ。1死からツーシームを代打・石井にライトスタンドへと運ばれた。それまで2塁さえ踏ませない無安打投球だったが、終盤に同点へと追いつかれ、2試合連続での延長戦に突入した。だが須田喜照監督(50)は「左打者への外のシンカーがはまっていた。(好打者)中山のいる白鴎大に8回までノーヒットとは予想外」。完投勝ちした前週・新潟医療福祉大(4日)に続く完投を手放しでたたえた。

 山梨県出身で高校時代は山梨学院高でプレー。高2秋は背番号1だったが、高3の夏は右肘を痛め、背番号18だった。「高校では何も考えずに野球をしていた。大学ではケアなど考えて行動するようになった」。昨年は2試合に登板もいずれもリリーフだったが、今年になり大きく成長を遂げた。オープン戦から好投を続け、今季から第2戦先発の座をつかんだ。

 だが、チームは白鴎大戦を2連敗で1勝3敗の6位に後退。今季はコロナ禍の影響でリーグ戦の方式が変更となり、今春は8大学での2回戦総当たりを行い、勝率で順位を決める。優勝に向けては一つも試合を落とせなくなっただけに中込は「4年生は良い選手がいる。出てない人たちの分まで頑張らないといけない」。好投で得た自信を胸に、エース・岩佐嵐(4年)との二枚看板で巻き返す。(山田 豊)

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