【大学野球】東大が昨秋覇者・早大相手に0―0ドロー 変則サイド左腕・小宗が6回無失点の好救援

2番手で登板した東大・小宗創
2番手で登板した東大・小宗創

◆東京六大学野球春季リーグ戦第1第2日 ▽早大0―0東大(11日・神宮)

 17年秋から57連敗中(2分け挟む)の東大は、昨秋のリーグ戦を制した早大を相手に0―0で引き分ける大善戦を見せた。4回から登板した変則サイド左腕・小宗創(4年=武蔵)が6回を2安打5奪三振無失点の好救援で、昨秋の立大1回戦以来となる0・5ポイントを獲得した。

 思い切り腕を振り、思い切り声を上げた。0―0の9回2死二塁のピンチ。相手打者は、前日に一発を放っている3番・蛭間拓哉(3年=浦和学院)だ。一塁が空いていたが「勝負した方が、攻撃にいい形でつなげられると思った」。スライダーと直球を交互に投げて2―2とすると、外角いっぱいに逃げていく102キロのスライダーで空を切らせ、ガッツポーズを見せた。

 東京屈指の進学校・武蔵時代は、速球派左腕として2年夏の西東京大会で16強入り。1浪を経て入学した際は、次代のエース候補として大きな期待を集めた。1年秋にリーグ戦デビューを果たすと、2年春には先発も経験。順調に階段を上がっているかと思われたが、大きな転機が訪れた。左肩を痛め、サイドスローに転向したのだ。

 2年秋からは中継ぎでのショートリリーフが主戦場に。昨年は春秋通じてチーム15試合のうち13試合に登板。時には相手の目先を変えるため、時には相手の左打者を封じるため、投げまくった。この日もひとまわりをメドに登板したが、早大打線に左打者が6人も並んでいたこともあり、続投。130キロ前後の直球にスライダー、カーブ、チェンジアップを織り交ぜ、相手を翻弄。自己最長だった3イニングを大幅に上回る6イニングを投げきり「最後は足がつりそうでした」と笑った。

 チームは確実に成長している。2日の社会人対抗・東芝戦は9回に逆転されての2―3、10日の早大1回戦は終盤の追い上げ及ばずの5―6。そして、この日は0―0のスコアレスドロー。あらゆる展開で粘りを発揮している。さらに、大音周平主将(4年=湘南)が「ピッチャーの頑張りに応えられなかった」と悔しさをあらわにしたように、引き分けで喜ぶような姿はみじんも見せなかった。

 元中日球団代表の井手峻監督(77)は「(トンネルを)抜ける時はスッと抜けるんだけど、なかなか抜けない。あと一歩なんですけどね」と話したが、今年の東大は何かやりそうな予感がする。

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