◆陸上 全日本競歩輪島大会(11日、石川・輪島市)
五輪男子50キロ競歩代表の残り1枠を争う最終選考会が行われ、17年ロンドン世陸代表の丸尾知司(29)=愛知製鋼=が3時間38分42秒で優勝した。
レースは序盤、16年リオ五輪銅&17年ロンドン世陸銀の荒井広宙(32)=富士通=が1キロ4分30秒前後で刻んだが、12キロ付近から藤沢勇(ALSOK)がペースアップ。丸尾と19年ドーハ世陸代表の野田がつき、3人で先頭集団を形成した。
トップ争いは丸尾と野田の2人に絞られ、中間点を日本新ペースとなる1時間48分16秒で通過。し烈な争いは荒井や18年アジア大会金の勝木ら実力者たちの追随を許さない。丸尾は一度は野田に引き離されたが40キロ地点で追いつくと、その後独歩。トップでフィニッシュした。
期間内に派遣設定記録(3時間45分0秒)を満たした日本人最上位が、残り1枠となった代表権を獲得するレース。文字通りの一発勝負を丸尾が制し、最後の代表切符を得た。