【堀内恒夫の眼】巨人ナインよ気迫前面に戦え

4回2死一塁、マウンドを降りる戸郷翔征
4回2死一塁、マウンドを降りる戸郷翔征

◆JERAセ・リーグ 広島4―2巨人(10日・マツダスタジアム)

 私の思い過ごしだろうか。マウンドの戸郷からはギラギラしたものや「抑えてやろう」という気迫が感じられなかった。

 初回からストレートが多かった。炭谷は8日の阪神戦(甲子園)で高橋の得意球、スクリューボールを隠しながら好投を引っ張り出したが、残念ながらこの日の戸郷のスピードと制球では抑え切れない。加えて、スライダーも高めに抜けては格好の餌食になった。

 菊池涼、安部に3安打ずつ。1、2番にこれだけ打たれれば、結果は見えている。特に、菊池涼には甘い球をことごとく打たれた。きっちりとコースに投げ、ボール球を振らせれば抑えられるのは、その後の2三振を見れば分かる。

 “ミス”も痛かった。勝ち越された4回だ。振り逃げ(暴投)はフォークを投げる投手の宿命で仕方がないが、菊池涼が二盗した際、炭谷の送球を坂本が後逸した。ハーフバウンドで、捕球するには難しい球だったが、後逸した球を吉川がバックアップ。しかし、坂本はセンターに抜けたと思ったのか、吉川からの送球をあわてて捕ったため追いタッチになり、菊池涼にタッチをかいくぐられた。坂本のような名手にこういうミスが出る。チーム全体が浮足立っている証拠だ。広島にも拙守が続出したのに、それにつけ込めなかったのも敗因といえる。

 戸郷と対照的に、九里には気迫があった。2つの送りバントを決めたのも見事だった。相手がいい手本を示してくれた。戸郷にも、巨人ナインにもいえることは、チーム状態がよくないときには、気迫を前面に出して戦うこと。防げるミスをしないことだ。(スポーツ報知評論家)

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巨人

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