競泳の日本選手権兼東京五輪代表選考会は8日、東京アクアティクスセンターで行われ、男子200メートル個人メドレー決勝で松本周也(中京大3年)=静岡・伊東高出=が1分58秒84で3位、16年リオ五輪4位の藤森太将(29、木下グループ)=静岡・飛龍高出=は1分59秒05で4位となり、ともに東京五輪出場はならなかった。
2泳法目の背泳ぎまでトップで自己記録(1分58秒94)を更新した松本は「苦手の平泳ぎでも離されなかったので収穫は多いです」。ドーピング違反による資格停止から復帰し、3年ぶり出場となった藤森は「タイムは全然遅い(自己記録は1分57秒21)ですけど、戻ってこられた感謝でいっぱい」と振り返った。
2人の照準は3年後のパリ五輪。松本が「目標は瀬戸さん、萩野さんなので同年代には誰にも負けない」と言えば、藤森も「全体的に足りない。次の五輪まで基礎からやる」。新鋭とベテランが、収穫と課題を胸に再出発する。(内田 拓希)