◆競泳 日本選手権兼東京五輪代表選考会 第6日(8日、東京アクアティクスセンター)
池江が小学生時代に通った東京ドルフィンクラブのチームメートで現在、同クラブ職員の古瀬佳奈さん(22)が、かわいい後輩への思いを語った。
初めて会ったときは私が小学2年で、璃花子が小学校に入学する前。グイグイ話しかけてきて距離を詰めてくるのは、昔も今も変わりません。
泳ぐ才能もですが、度胸がすごいです。ちょっと負けただけでもフン、みたいにしていたし、コーチに怒られてもフンって感じで。私はコーチが怖かったので「すごいメンタル持ってるな」って思っていました。
病気は、え? まさか?という感じでした。璃花子が小さい頃から弱音を吐くのを見たことがありません。勝手に強いと思っていたので、SNSを見ているだけでつらいものがありました。クラブの皆で贈った寄せ書きには、笑顔が見たい、またご飯でも行こう、というようなことを書きました。
退院して、クラブのコーチやみんなでご飯に行くとき「落ち込んでいたら、どうしよう。あのままの璃花子なのかな?」って思っていて。そしたら、会った瞬間から「あー、久しぶり! なんか小さいね、また小さくなった?」っていじられました。全然大丈夫だって安心しました。
私もバタフライをしていましたが、1年ブランクがあって、あそこまで戻してくることはあり得ない。今も見えない重圧が、たぶんいっぱいあるでしょう。とにかく抱え込まないでほしい。金メダルとかではなく、活躍しているのを見るのが楽しいんです。ひたすら笑顔で泳いでいてくれればいいな。