池江璃花子400メートルリレーでも東京五輪内定「リレーのチームを引っ張っていけたら」

優勝しリレー代表に内定、4位の大本里佳と抱き合って喜ぶ池江璃花子(左)(カメラ・竜田 卓)
優勝しリレー代表に内定、4位の大本里佳と抱き合って喜ぶ池江璃花子(左)(カメラ・竜田 卓)
リレー代表に内定した(左から)2位の酒井夏海、優勝の池江璃花子、3位の五十嵐千尋(カメラ・竜田 卓)
リレー代表に内定した(左から)2位の酒井夏海、優勝の池江璃花子、3位の五十嵐千尋(カメラ・竜田 卓)

◆競泳 日本選手権兼東京五輪代表選考会 第6日(8日、東京アクアティクスセンター)

 女子100メートル自由形(派遣標準53秒31)では、白血病を克服した池江璃花子(20)=ルネサンス、日大3年=が53秒98で3年ぶりの優勝を果たし2冠を達成。個人での突破は逃したが、400メートルリレーの派遣標準54秒42を切り、400メートルメドレーリレーに続き2つ目の五輪代表権を手に入れた。男子200メートル個人メドレー(派遣標準1分57秒98)は、不振から復活したリオ五輪400メートル個人メドレー金メダリスト・萩野公介(26)=ブリヂストン=が1分57秒43で2位となり、個人でも代表権を手に入れた。

 2枚目の五輪切符は笑顔でつかんだ。池江に、4日前のような涙はない。「53秒を出せたのはうれしかったけど、もう少し出したかったのが正直なところ。新しいチームでリレーを組むことができて、とてもうれしいです」。4人がリレーの派遣標準を切るハイレベルな戦いを53秒98の復帰後ベストで制し、100メートルバタフライに次ぐ復活V。「50メートル種目での王座奪還」という大会前の目標から、どんどん上書きされていく。

 「一番楽しみ」と話していたこの種目。ただ、6日間で100メートルのレースを6本こなし、疲労の色は濃かった。「ちょっと体力的にきついかなっていう感じ。100のバタ3本泳いだ後のダメージもすごかったし、まだまだ体力が追いついてない」。大会中は、以前はさほど重視していなかったクールダウンもしっかり行い、回復に努めてきた。闘病中に18キロ落ちた体重はまだ9キロほどベストに足りない。3食しっかり食べるのはもちろんのこと、お菓子や、夕食後のラーメンなどでもカロリーを摂取し、少しずつ体力を戻している最中だ。

 予選では先行逃げ切り、準決勝では序盤を抑えて後半に大まくりするレース展開を披露し、卓越した戦術眼も見せつけた。「決勝はラスト25メートル、15メートルの攻めっていう泳ぎを意識した」。試合で泳ぐこと自体に大きな意義があった復帰直後から、イメージ通りに緩急をつけられる段階へとステップアップした。今大会は残り2日間で最多5レースとなるが、「数か月でどこまで体力をつけて記録を伸ばせるかが、これからの課題」と現状を見つめた。

 リオ五輪で出場した400メートルリレーは8位。東京五輪では、7月24日の競技初日にさっそく予選がある。「初日の流れは日本チームとしても特に大事。五輪の雰囲気を楽しみながら、リレーのチームを引っ張っていけたらいい」と池江。根っからの勝負師の顔が垣間見えた。(太田 倫)

優勝しリレー代表に内定、4位の大本里佳と抱き合って喜ぶ池江璃花子(左)(カメラ・竜田 卓)
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