【中日】根尾昂の登場曲・サカナクション「モス」はバンテリンドームの新名物になる?

ブレイクが期待される根尾昂
ブレイクが期待される根尾昂

 ノスタルジックな前奏がバンテリンドームに響く。曲がテンポアップしていくと、徐々にメガホンや手をたたく音は大きくなり、球場全体が背番号7をグラウンドの中心へと迎え入れる。

 プロ3年目で開幕スタメンをつかみ、1軍で奮闘を続ける中日・根尾昂内野手(20)。真面目でストイックな男が選んだ本拠地での登場曲は、サカナクションの「モス」。狙ってなのか、はたまた偶然なのか。記者には空耳のように「ねお、ねお…」と聞こえてしまう。

 前奏開始からちょうど15秒後の「ララ、ララ、ララ、ララララ…ララ…」が、どうしても「ねお、ねお、ねお、ねおねお…ねお…」に聞こえてしまうのだ。

 実際に根尾もこの曲が流れるとファンの手拍子を感じ、胸が高鳴るという。新名称・バンテリンドームで初勝利した3月31日の巨人戦では、プロ初のお立ち台に立ち、開口一番「自分の登場曲がかかった時に、ファンの皆さんの大きな声援をずっと感じてプレーしていた。なかなか打ててなかったので、早く1本打ちたかった。いいところで1本出て良かった」と、上限の1万人に迫ったファンへ頭を下げた。

 近年では「35億!」で一世を風靡(ふうび)したお笑い芸人・ブルゾンちえみの持ちネタで使われたオースティン・マホーンの曲を京田陽太内野手(26)が採用。京田の打席が巡ってくると、竜党で埋め尽くされた右翼席は妙な一体感に包まれた。

 一体感はとても大事だ。昨季は無観客から始まり、入場制限の中でシーズンが終わった。今も大声を張り上げて応援することはできないが、拍手やメガホンを使って応援することはできる。きっと、その声援は選手に届いていることだろう。

 開幕から4カード目を迎え、バンテリンドームは早くも“空席”が目立つようになってきた。上限1万人に対し、初戦が7281人、2戦目が5662人、3戦目が5433人。新型コロナの第4波の懸念もあり、簡単に足を運べる状況にはないかもしれない。ただちょっとさみしい気はする。

 ファンに球場へ来てもらうには勝たないといけないし、根尾の登場曲を聴くには、ガンガン打ちまくってレギュラーをつかんでもらうしかない。「モス」がバンテリンドームの新名物になり、根尾の心強い味方になるために、あらゆる壁を乗り越えていってほしい。

(記者コラム=中日担当・長尾 隆広)

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