小原佳太が日本王座初防衛 “パパ初勝利”も「成長してない自分にはがっかり」

坂井(左)を攻める小原佳太
坂井(左)を攻める小原佳太

◆プロボクシング 日本ウエルター級(66・6キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇小原佳太 (判定) 坂井祥紀●(8日、東京・後楽園ホール)

 日本ウエルター級王者・小原佳太(34)=三迫=が挑戦者の日本同級4位・坂井祥紀(30)=横浜光=に判定勝ちし、初防衛に成功した。戦績は小原が24勝(21KO)4敗1分け、坂井は25勝(13KO)12敗2分け。

 序盤、下がりながら相手との距離を測った王者に対し、坂井は距離を縮めて左カウンターなどでポイントを稼ぐ。3回以降、小原も前に出てプレッシャーをかけ反撃だ。劣勢と見た加藤健太トレーナーは4回直前「絶対に取って来い!」と気合を入れた。小原はボディーストレートを中心に攻め続けた。

 5回終了時点での採点はジャッジはいずれも48―47と同じ数字だったが、うち2人が小原優勢につけた。6回以降もボディーを打ち続けたが、「ろっ骨を痛めるくらい、ボディーを打ってやろうと思ったが、坂井選手は思ったより出てこない。ボディーは無視された」と苦笑いも、「パンチはもらっていて、心の余裕は若干あった」ため、最後まで落ち着いていけたという。

 両者ともに決定打を奪えず、判定へ。ジャッジ3人とも96―94で、小原に軍配が上がった。メキシコに渡り、ヒルベルト・ローマン&ダニエル・サラゴサジム(ロマンサジム)で名トレーナーのイグナシオ・ナチョ・ベリスタイン氏(81)の指導も受けた坂井は、帰国3戦目でのタイトル奪取はならなかった。

 「勝って安心しています」。昨年2月の興行以来、コロナ禍での試合では初めてリングに上がったラウンドガールに挟まれた小原は悔しさ混じりのヒーローインタビュー。控え室では「負ける時のような見栄えの悪い試合になった。成長していない僕自身にがっかりしています」と反省の言葉が先に口をついた。

 昨年3月に第一子となる長女・俊佳ちゃんが誕生。自粛期間中は子供と過ごす貴重な時間が多かったという。この日も会場に駆けつけてくれたまな娘に、パパとして初勝利をプレゼント。「僕の背中を押してくれました。子供が力をくれました」と最後に優しいパパの顔で笑顔をほころばせた。

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