浦和はアウェーで清水に2―0で快勝した。前半40分、DF山中の左CKをDF岩波がヘディングで合わせて先制。後半45分にはMF伊藤敦の左クロスをFW杉本が右足でボレーを決め、シュートわずか2本で2ゴールを奪った。日本代表GK西川が2度の決定機を阻止するなど無失点に抑え、今季初の2連勝を飾った。
採点と寸評は以下の通り。
リカルド・ロドリゲス監督【6・5】中3日の連戦でも先発メンバーは不動。杉本ら途中出場の5人がダメ押し点に絡み、交代カードがピシャリ
GK西川周作【6・5】後半に2度の決定機を冷静に阻止して無失点。高速低弾道フィードはもはや神業です
DF岩波拓也【7・0】MOM。打点の高いヘッドで1年半ぶりゴール。序盤の最前線への縦パスは圧巻で、ビルドアップも安定していた
DF槙野智章【6・5】ピンチは中山に突破された前半33分くらい。ロングパス、カバリング、シュートストップと攻守に存在感。完封の立役者に
DF山中亮輔【6・5】早く鋭いピンポイントの左CKで先制点アシスト。前半終盤、猛ダッシュでプレスバックからのブロックはお見事だった
DF西大伍【6・0】ボールを持ちながら身ぶりで指示し、若手が多いチームをコントロール。パスにクロスと無駄なくシンプルに供給した
MF明本考浩【6・5】ボール奪取、空中戦、ドリブルと常にパワフル。武藤が下がれば最前線へ駆け上がる、クレバーなファイター
MF小泉佳穂【6・5】途中交代ながらチーム最長の12・12キロ走り、いてほしい場所にちゃんといる。数人に囲まれても奪わず、相手引きつけてパス散らした
MF柴戸海【7・0】中盤底のアンカーで相手2トップの背後に位置取り、ビルドアップを活性化。体張ったデュエル、狭いスペース通す縦パスと存在感
MF武田英寿【5・5】守備時は2トップでプレス。武藤が下がったスペースへ攻め上がりなど、連動した動きが今ひとつな印象
MF関根貴大【6・0】狭いスペースでパス交換、視野広いサイドチェンジと“うまさ”光った。あとはゴールに絡む仕事を
FW武藤雄樹【6・5】何度も中盤に下りて組み立て役に。相手背負ってボールキープしてクロスなど、無得点ながらキレのあるプレー見せた
交代出場
FW興梠慎三【6・0】後半23分IN。キープ力は健在だが、動きのキレは絶頂時に戻っていない印象。それでも、柔らかいパスでダメ押し点の起点になった
FW杉本健勇【6・5】後半31分IN。スローインを競り勝って前線へ走り、クロスをスーパーボレー。プレスにやや鋭さを欠いたが、十分すぎる1プレーだった
DF宇賀神友弥【6・0】後半31分IN。タッチライン際で賢いプレーを発揮。1―0で投入され、リスク管理役をこなした
MF汰木康也【―】後半39分IN。出場時間短く採点はないが、得意ではない頭でボールをつないで2点目を演出
MF伊藤敦樹【―】後半39分IN。出場時間短く採点はないが、鋭い飛び出しから好クロスで2点目アシスト
※平均は5・5~6・0点。MOMはマン・オブ・ザ・マッチ