【ソフトバンク】杉山一樹プロ3年目初勝利 記念球は「親にあげます」

◆パ・リーグ 日本ハム2―6ソフトバンク(7日・札幌ドーム)

 193センチの長身を折り曲げ、杉山が恐縮した。「親にあげます」とは記念球の行き先だ。プロ3年目でつかんだ初勝利。「チームが勝てたことが一番かなと思います」と1軍の舞台で戦っていることを実感した。

 出番は1点を追う6回だった。浅間にいきなりの四球。「四球から生まれるものは何もない」と工藤監督の口癖がよぎったのかは微妙だが、ピリッと気を引き締めた。続く大田を一ゴロ併殺。宇佐見も歩かせたのは反省だが、中島を二ゴロで切り抜けた。直後に味方が1点を勝ち越し。うれしい白星が転がってきた。

 「先発なら沢村賞、抑えならセーブ王。タイトルを狙っていきたい」と壮大な夢を持って飛び込んだプロの世界。誰よりも期待をかけてきたのが工藤監督だ。「できるだけ右の軸足を長く地面に接地させること。腰で回転すればリリースは安定する」。新人時代に受けた助言は宝物。入団時から体重は10キロ増え、武器の速球に磨きをかけている。

 今季は先発枠を争いながら、チーム事情で救援へ。3月のオープン戦で自己最速の158キロをたたきだし、目標まであと2キロだ。チームは3カードぶりの勝ち越しで貯金生活へ復帰。工藤監督は「持っているものは素晴らしい。自信を持って投げれば、絶対に抑えることができる」と背中を押した。札幌Dで視察した侍ジャパン・稲葉監督も驚いたはず。ここ2年で登板数13の伸び悩みから、一気に花を咲かせそうな気配だ。(長田 亨)

 ◆杉山 一樹(すぎやま・かずき)1997年12月7日、静岡県生まれ。23歳。駿河総合高から三菱重工広島を経て、18年ドラフト2位でソフトバンク入団。通算成績は18試合で1勝3ホールド、防御率3・00。193センチ、102キロ。右投右打。独身。年俸1100万円。

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