◆パ・リーグ 日本ハム2―6ソフトバンク(7日・札幌ドーム)
日本ハムのドラフト1位右腕・伊藤大海(23)=苫小牧駒大=がチームの連敗を止められず涙した。1点リードの7回。守備のミスから同点を許し、松田に勝ち越しの二塁打を浴びた。プロ最長7回118球、11奪三振の熱投も報われず。チームは開幕から10戦1勝7敗2分け。引き分けを挟んだ連敗は6にまで延びた。
試合後、伊藤は三塁ベンチに1人座り込んだ。両目は真っ赤に腫れていた。こぼれ落ちそうになる涙を必死にこらえながら、震える声で取材に答えた。
「何とか連敗を止めたいなという気持ちでマウンドに上がったので、そこに対してやり切れなかったのはすごく悔しいです。7回にあそこでもう1イニングを任せられた時に粘りきれない、勝ち切れないという自分の甘さが出た。自分がどうこうより、チームとしてきょうは本当に勝ちたかった。そこに応えられなかったのが本当に悔しい」。
新人右腕に背負わせてしまった6連敗の責任。この力投と、悔しさを巻き返しの力にするしかない。