◆JERAセ・リーグ 阪神7―1巨人(7日・甲子園)
阪神のドラフト2位・伊藤将司投手(24)が球団新人では初となる巨人戦初登板でのプロ初勝利をマークした。6安打を浴びたものの、114球で7回を投げきり、1失点。「初回はバタバタしてしまいましたが、2回以降は走者を出しながらも粘りの投球ができた」と振り返った。
勝負どころで踏ん張った。5回に先頭・松原を四球で歩かせ、1死一塁から梶谷に右中間への適時二塁打を浴びた。だが、坂本を中飛に仕留めると、同学年の岡本も真っすぐで遊ゴロに料理。攻撃面でも4回1死一、二塁で投犠打を決め、一挙3得点につなげた。
全選手が新人だったプロ野球初年度の1936年を除き、阪神の新人投手の巨人戦初登板勝利は田宮、栄屋、江夏、藪、藤浪、青柳の6人。その中で白星がプロ初勝利だったルーキーはいなかった。「野手の方が本当に良く打ってくれました」。横浜高、国際武道大、JR東日本と経験豊富な左腕がGキラーに名乗りを上げた。
◆伊藤 将司(いとう・まさし)1996年5月8日、千葉県生まれ、24歳。小学1年から野球を始め、横芝中学では軟式野球部で投手。横浜高では2年夏、3年春にエースとして甲子園出場。国際武道大では3年春にMVPで大学日本代表にも選出。20年のドラフト2位で阪神に入団。父・正宏さんがプロゴルファーを目指していた影響で「ジャンボ尾崎」から将司と名付けられた。178センチ、85キロ。左投左打。