里見香奈女流名人、西山朋佳女流三冠の女流棋士転向に「私が地力をつけて大きな舞台で戦いたい」

羽生善治九段から花束を贈られた里見香奈女流名人
羽生善治九段から花束を贈られた里見香奈女流名人

 将棋の第47期岡田美術館杯女流名人戦(主催=報知新聞社・日本将棋連盟、特別協賛=(株)ユニバーサルエンターテインメント)で12連覇を達成した里見香奈女流名人(29)の就位式・祝賀パーティーが7日、東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京で行われた。

 里見女流名人は閉会後、今月1日付で奨励会を退会して女流棋士に転向した西山朋佳女流三冠(25)について語った。

 現在、女流七大タイトルは里見が女流名人、清麗、女流王位、倉敷藤花の四冠を保持。女王、女流王座、女流王将の三冠を持つ西山と2人で独占している。西山は先月末まで奨励会三段に在籍したが、女流棋士に転向したことでこれまで参加資格のあった3棋戦だけでなく全棋戦に参戦することになった。

 最大の好敵手であり、同じ奨励会三段経験者の後輩で戦友でもある西山について、里見は「西山さんにとって大きな決断ですので、外から何かを言えることではないです。奨励会と女流棋戦を両立されて気力も体力も本当に大変だったと思うので、少しは体を休めてほしいな、と純粋に思います。女流棋士として見た時は、もちろん強敵なので厳しい戦いになります。でも、西山さんが、ということよりも私が地力をつけることで大きな舞台で戦いたいという思いがあります」と語った。

 世代も近く、今後の女流タイトル戦で数多く顔を合わせる可能性もある。「注目していただいていると思いますけど、注目度は高ければ高いほど緊張感も高まりますので、プレッシャーのかかる対局を指せる機会はとても貴重です。普段の力を出せるかどうか、という勝負を増やしていきたいです」

 相手よりも自分に視線を向けるのは年齢的な理由もあると明かす。「30歳の手前まで来て、今まで当たり前のようにしてきたことだけで強くなれるのか、という今までと違う感覚が最近はあります。人がどうこう、ということではなく、自分の変えなきゃいけないところ、変えてはいけないところに真剣に取り組んでいかないと、西山さんだけではなくて、若い女流棋士の方々も強くなってきているので、今まで通りにはいかないと思っています」

 就位式という晴れの一日にあっても、自らの現在地を冷静な視線で見つめていた。

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