◆東京新大学野球春季リーグ戦第1週第1日▽創価大2―0杏林大(7日・大田)
昨秋の覇者・創価大が開幕戦に登場。プロ注目の最速152キロ左腕・鈴木勇斗投手(4年)が被安打1、奪三振13でリーグ戦初完封を果たした。
直球のスピードこそ140キロ台前半だったが、スライダー、チェンジアップがコーナーに決まり、相手打線に付け入る隙を与えなかった。「キャンプでは変化球を課題にしてきたので、どの球種でも三振を取ったり、カウントを整えることが出来てよかった」と鈴木は振り返った。
この試合は、堀内尊法新監督(52)にとってリーグ戦初采配。「勝利をささげたいという気持ちが強すぎて、体が硬くなった」というものの、エースの責任を果たし、2点のリードを守り切った。
視察に訪れた巨人・榑松(くれまつ)アマチュアスカウト統括は「昨年は力任せの印象があったが、ピッチングをしているな、という内容だった。変化球の精度が1ランク上がった印象。スピードは出ていなくても、ボールには強さがあった」と評価していた。