将棋・里見香奈女流名人就位式 12連覇と通算43期を羽生善治九段が祝福

第47期岡田美術館杯女流名人就位式に出席した里見香奈女流名人(衣装協力・ジョイフル恵利)
第47期岡田美術館杯女流名人就位式に出席した里見香奈女流名人(衣装協力・ジョイフル恵利)

 将棋の第47期岡田美術館杯女流名人戦(主催=報知新聞社・日本将棋連盟、特別協賛=(株)ユニバーサルエンターテインメント)で12連覇を達成した里見香奈女流名人(29)の就位式・祝賀パーティーが7日、東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京で行われた。花束贈呈ゲストとして羽生善治九段(50)が登壇し、祝福した。

 黒を基調にした厳かな振袖姿で登場した里見女流名人は「強そうな着物をお選びいただき、誠にありがとうございます。とても気に入っております。この着物のような強さを手に入れられるよう、明日から頑張って参ります。防衛戦に向け、毎日少しずつでも地力をつけられるよう精進していきます」と謝辞を述べた。

 清麗、女流王位、倉敷藤花と併せた女流四冠を保持する里見女流名人は今年1~2月の5番勝負で初めて加藤桃子女流三段(26)の挑戦を受けたが、3勝0敗で退けて防衛した。V12により、自らが保持する女流棋戦歴代最多連覇記録を更新。女流タイトル獲得通算43期は清水市代女流七段(52)と並ぶ歴代最多タイ記録となった。シリーズについて、里見女流名人は「力戦より研究将棋が多かったです。苦しみながら研究していましたけど、対局日はのびのび楽しんで指せたことが結果につながりました」と振り返った。

 タイトル通算99期を誇る羽生九段は、壇上で花束を贈呈し「大変な大記録を達成され、誠におめでとうございます。干支が既に一周しているわけですからね…。技術的なこと、気持ち的なことでおそらく浮き沈みはあったと思いますけど、周囲には感じさせないパフォーマンスで12連覇をされたことにお祝いと敬意を表したいと思います」と祝福。さらに「女流棋界もフレッシュな人たちが現れ、レベルが底上げされています。今後も女流棋界を牽引するトップランナーとしてさらに全体のレベルを上げていってほしいです」とエールを送った。

 日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(51)は「年々、女流棋界の層も厚くなる中、20代の若さでの12連覇に感服します。羽生さんは王座19連覇(41歳時)で『人生の半分は王座』と言われました。里見さんも『人生の半分が女流名人』(17連覇すれば到達)という目標を持っていただけたら」とさらなる飛躍に期待を寄せた。

 清水女流七段は「女流名人の歴史は女流棋士の歩みであり女流棋界の歴史です。先の見えない毎日の中でタイトル戦を指せる喜びを『楽しい』と口にする里見女流名人は、今後さらに進化していくと思います」と称えた。

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