なでしこジャパンは、五輪イヤー最初の試合となる親善試合のパラグアイ戦(8日・ユアスタ)、パナマ戦(11日・国立)の2試合を控え、宮城県内で調整している。7日にFW岩渕真奈(28)=アストンビラ=がオンライン取材に応じた。
今冬に、INAC神戸からイングランド1部・アストンビラに移籍。ドイツに続き、自身2度目の海外移籍を選択した理由は「自分の年齢も考えて、東京五輪に向けて半年で成長できるなと思ったので決めた」。もともと20年の五輪開催後に移籍を希望していたが、延期したことも関係したという。
よりフィジカルの強度が高いイングランドで約3か月プレーをし、「難しいなと感じることが多い」と率直な気持ちを口にする。チームが残留争いをしていることもあるが、その中でも「知らなかったサッカーの世界を知っている感覚でその中で自分の良さをどんどん出せるようになってきた」と実感している。
今回はコロナ禍のクラブ事情で主将のDF熊谷紗希(30)=リヨン=が不在。これまでの経験やこの海外移籍で得た感覚を生かし、なでしこジャパンでは「チームを引っ張れる存在でありたいし、引っ張るだけでなく、頼ってもらえるような結果を出したい。紗希がいない中で、しっかりリーダーシップを取っていきたい」と自覚を持っている。
母国を離れて、再確認した日本の良さは「協調性や戦術理解度。みんなで物事を作っていくことにはたけている」。日本はFIFAランク10位に対し、パラグアイは同47位と格下相手だが「この1年の成長をチームとしてピッチの上で出して、内容、結果を出してステップアップしていきたい」と見据えていた。