◆第81回桜花賞・G1(4月11日、阪神競馬場・芝1600メートル)
連勝中のソングラインが、感謝のVへ攻めの姿勢で挑む。追い切り前日の6日は、美浦・Bダートコースを1周した後、坂路に移動し、2本軽快なフットワークで駆け上がった。先週は大阪杯に出走したクレッシェンドラヴと併せ馬(5ハロン67秒3)を敢行するなど、中間は負荷をかけ、しっかり態勢を整えてきた。
開業5年目。クラシック出走は昨年の菊花賞(ロバートソンキー6着)以来の2度目で牝馬では初。林調教師は「予定通りにこられました。素質のある馬を馬主さんに預けて頂いて、感謝は結果でお返しできたらと思います」と万全仕上げを誓う。
夢をつなぐ愛馬は初戦こそ2着だったが、5か月ぶりだった未勝利戦を、後方から伸びて同日の赤松賞(1着アカイトリノムスメ)を0秒4上回る1分34秒1の好時計で3馬身差の圧勝。続く紅梅Sでは好位から抜け出して再び3馬身差をつける完勝と、潜在能力の高さをみせつけている。
「前に行っても、控えても、どんな展開でも対応できるのが強み。一戦一戦、競馬の内容は良くなっています」とトレーナー。鞍上は02年に13番人気のアローキャリー、17年には8番人気のレーヌミノルとテン乗りで桜花賞を2度制している池添。新コンビで紅白ムードに待ったをかける。(松末 守司)