【巨人】大江竜聖、1軍復帰へ先輩サイド左腕手本に進化「真っすぐもスライダーも勝負球に使えました」 

1軍復帰へ向け、奮闘を続けている大江
1軍復帰へ向け、奮闘を続けている大江
ソフトバンク・嘉弥真
ソフトバンク・嘉弥真
中川、大江と共に“サイド三腕トリオ”の高梨
中川、大江と共に“サイド三腕トリオ”の高梨

 今週の「ALL巨人」では、けがから復帰を目指す大江竜聖投手(22)に迫る。2月の那覇キャンプ途中に右太もも裏の張りのため帰京し、故障班に合流。リハビリに励み、2日には2軍公式戦で復帰登板を果たした。昨季フル回転した左腕が、1軍復帰へ向けて決意を語った。

 大江は思い切り腕を振った。3月30日のプロアマ交流戦・巨人3軍対NTT東日本戦(G球場)で2点リードの7回から実戦復帰登板。左打者の火ノ浦を遊ゴロ、右打者の長沢から3球で空振り三振を奪った。続く左打者の喜納には四球を与えたが、最後は捕手の山瀬が二盗を刺し3アウト。「カウントよく攻めること、真っすぐでファウルを取ってカウントを取ることを意識しました。1つフォアボールを出してしまったんですけど、投げてみた感じは良かったです」。1回15球無安打1四球無失点、1奪三振。1軍復帰への第一歩を歩み出した左腕は胸をなで下ろした。

 飛躍の昨季はサイドスローに転向して、43試合に登板。プロ初勝利を含む3勝9ホールド、防御率3・11をマークし、中川、高梨との“サイド左腕トリオ”の一人として数々のピンチを救った。リーグ2連覇に大きく貢献した一方で、「回またぎの時のスタミナのなさ、四死球の多さが目立った」と、オフは体幹や下半身の強化に取り組んだ。また同じサイドスローの高梨に弟子入りし、トレーニング方法も学んだ。

 春季キャンプは1軍スタート。紅白戦でも結果を残していたが、那覇キャンプでのベースランニング中に右太もも裏を痛めて離脱。プロ入り後、初めて故障班に合流し、「めちゃくちゃ野球がしたい」と思いは募った。懸命にリハビリを重ね3月27日にはシート打撃に登板。同30日に野球ができる喜びをかみしめながら実戦のマウンドに立った。「緊張しました。ここまで回復できたのはトレーナーさんのおかげです」と、感謝の気持ちも忘れなかった。

 進化して復帰するため、新たな武器も手に入れようとしている。昨年の日本シリーズでソフトバンク・嘉弥真のスライダーに衝撃を受け“改良”を決意。「僕のスライダーだったら通用しないことが去年1年やって分かった」とレベルアップを目指し、握り方から全て変えて試行錯誤を重ねた。キャンプ中の紅白戦で手応えを感じてはいたが、「甘いと感じました。決めにいったのに、明らかにボールというのがあった。試合を重ねてギリギリのところを攻めていきたい」と、制球面で課題も感じている。

 その後、2軍本隊に合流し、2日のイースタン・楽天戦(森林どり泉)で公式戦初登板。5回無死一塁から3番手で登板。1死後、渡辺佳に適時三塁打を浴びたが、後続を断ち1回を12球、1安打無失点。続く3日の楽天戦(森林どり泉)も2番手で登板し、1回1/3を無安打無失点3奪三振。連投もクリアした。「昨日より感覚良く、全く体も問題なく良い状態で投げることができました。打者との駆け引きなどもできましたし、真っすぐもスライダーも勝負球に使えました」。一戦ごとに階段を上がっている。

 今季の目標は昨季を大幅に上回る30ホールド。「微調整すべきところは微調整して、全てを収穫にして早く1軍の戦力になれるように取り組んでいきます」と、今季もブルペンを支える覚悟を見せた大江。プロ5年目、頼れるリリーフ左腕が1軍に帰ってくる日は、すぐそこまで来ている。(灰原 万由)

 ◆昨季の大江の主な活躍

 ▼20年7月31日・広島戦(東京D) 1点差の6回から登板し、1回無失点。プロ初勝利を挙げた。

 ▼8月30日・中日戦(東京D) 2点差の4回2死満塁から2番手で登板。京田を空振り三振に仕留め、2勝目を挙げた。

 ▼10月4日・阪神戦(甲子園) 1点差の3回無死満塁でマウンドへ。12球で後続を断った。計2イニングを無安打1四球無失点で3勝目。

 ◆大江 竜聖(おおえ・りゅうせい)1999年1月15日、神奈川・座間市生まれ。22歳。二松学舎大付高で1年夏と2年春に甲子園出場。2016年ドラフト6位で巨人入団。173センチ、81キロ。左投左打。推定年俸2200万円。

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