【宏太’Sチェック】5戦ぶり勝利呼んだ 菅野の下がる「勇気」

スポーツ報知
福岡に勝利し喜ぶ札幌イレブン

◆明治安田生命J1リーグ第7節 福岡1―2札幌(3日・ベススタ)

 5バックで守ってきた福岡に対し、工夫をしながら攻め、結果は2点も、得点を取れる雰囲気はたくさんあった。その点では成長は見られたし、しっかり勝ってきたことは評価していい。

 5試合ぶり勝利につながったのは、GK菅野の「勇気」になる。後半19分に至近距離からヘディングシュートを打たれたが、右に跳び、止めたシーンがあった。その際、彼は少し後ろに下がっている。体の大きいGKなら前に出てコースを消そうとする。しかしそれでは打たれた瞬間に目をつぶってしまったりして、バクチのような止め方になり得る。

 菅野はあえて後ろに下がることで、反応できる時間を作ったため、体はゴールラインを超えていても、シュートをしっかりと止めることができた。プロの世界では一歩、1メートルというのは本当に大きなもの。前に出ていくのも勇気はいるが、ゴール前で下がるのも当然、勇気のいること。決して身長が高い訳でないことを考え、色んな対処法をしてきた歴史が、あの1プレーに凝縮されていた。

 課題を挙げるとすれば、守備に終始せざるを得ない時間帯に、前に行かない人を増やすとか守りに人数をかけることも必要という点。攻める回数は素晴らしいものがあり、ボールを握ることもできているが、堅い扉を無理にこじ開けようとするだけでなく、じれずに回し続けることも大事。内容が100%でも結果が伴わなければ意味はない。攻撃一辺倒ではなく、過密日程も考えたらハイブリッドな戦い方も必要。そこまで先を見ることの出来る段階にチームは来ているのだから。

(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)

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