▽仙台六大学野球オープン戦 仙台大0-1七十七銀行(3日、七十七銀行野球部グラウンド)
春季リーグ戦開幕を前に、北東北・富士大(岩手)と仙台六・仙台大(宮城)が3日、ともに社会人チームとオープン戦を行った。仙台大は川和田悠太投手と須崎雄大投手の“2年生コンビ”が七十七銀行に1失点リレー。リーグ戦デビューにつながるアピールに成功した。
仙台大のダブル2年生右腕が、リーグ戦デビューをたぐり寄せる快投を演じた。先発した川和田は、内角直球を効果的に使って5回2/3を1失点。6回2死三塁から救援した須崎も、落ちる変化球を要所で駆使して2回1/3を無失点に抑えた。森本吉謙監督(46)は、「よく1点で踏ん張って投げた。どちらもリーグ戦レベル」と評価。6季ぶりの制覇を狙う仙台六大学春季リーグ戦(17日開幕)での活躍に、期待をかけた。
2年生ながら堂々の投球も「(練習試合で)2人で投げて負けたことがなかったので今日は悔しい」と須崎が言えば、川和田も「リーグ戦こそ、2人で完封勝利したい」と公式戦へさらなる意欲を燃やした。
須崎は東海大市原望洋高、川和田は八千代松陰高の出身。高3春の千葉大会2回戦で投げ合った仲だ。当時敗れた川和田が、「(須崎には)人一倍抑えてもらわないと」と冗談交じりに言えば、須崎が即座に「(川和田が)悪かったら自分が試合を修正します」。高校でかなわなかった全国舞台を2人で目指す。(小山内 彩希)