【有森裕子の本音】 スポーツを照らす光

有森裕子
有森裕子

 東京五輪の聖火リレーが先月25日に福島県からスタートしました。私としては、これが単に五輪の火というだけではなく、未来のスポーツ界を照らしていくものになればいいな、と考えています。

 残念ながら、現在は依然として「本当にやれるのか?」という気持ちを持っている国民が多い状況です。私も5月に地元の岡山県で聖火リレーに参加予定ですが、開催できるのであればその時までにそれぞれの理解が深まり、多くの皆さんの声援を受けて気持ち良く火を運べるような状況になっていることを願っています。

 ところで、聖火リレーのスタートから4日後の29日に、「UNIVAS AWARDS 2020―21」という表彰式があったことをご存じでしょうか。一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)が主催し、大学スポーツの振興に貢献したアスリートやスポーツに関わる学生や団体を表彰するもので、今年が2回目となります。新型コロナのため、昨年に引き続きオンラインで実施されました。

 このアワードには、マイナー競技のアスリートにもスポットを当てている、アスリートをさまざまな形で支える周囲のスタッフが対象の賞が設けられている―などの特徴があります。私はUNIVASの副会長として参加しましたが、どの受賞者からも豊かな将来性を感じました。

 この1年は、新型コロナウイルスのため多くの不自由なことがあったかと思います。その中でアスリート、スタッフ関係なく、自らの立場で学生スポーツ界を盛り上げようと努力してきたことは、間違いなく社会に通ずる次世代のスポーツ界を担う力になるでしょう。

 今この時期に、東京五輪・パラリンピックが注目されるのは当然です。ただ、それ以外の場所でもスポーツの持つ可能性を見いだそうと頑張っている人たちにも光が当たれば…と思っています。(女子マラソン五輪メダリスト)

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