静岡高、池田新之介監督が初采配 4番・池田惟音が9回2死から劇的サヨナラ打で4強入り

サヨナラ打を放った池田惟音(右)
サヨナラ打を放った池田惟音(右)

◆高校野球  春季静岡地区大会 ▽中部準々決勝 静岡8x―7島田工 (3日、草薙球場)

 東中部の準々決勝、西部準決勝の計10試合が行われた。前任地の島田商から静岡高に異動した池田新之介監督(43)が、島田工戦で初めて采配を振るった。7点リードを一度は追いつかれたものの、9回2死一、二塁から4番・池田惟音(いおん、3年)のサヨナラ打で劇的勝利。島田商はエース・新木柊(3年)が5安打1失点完投で4強入りを決めた。

 苦しい試合だった。母校・静高を率いた初戦で、池田監督が冷や汗勝利だ。4回までに7点リードの大勝ムードも追いあげられ、9回表にリードがなくなった。「高校野球では『あるある』なこと。9回裏の攻撃前に、みんなで1点を取りに行こうと言った」。新指揮官のゲキに応えるように、名門校がサヨナラ勝ちで4強入りを決めた。

 新監督と同じ名字の4番が勝負を決めた。9回2死一、二塁で池田がサヨナラ打。「最後打ったけど、自分的には、反省ばかりです。5回に決めたかった」。2死満塁で二飛に倒れた4打席目を振り返った。長打が出れば、5回コールド勝ちとなるケースで、凡退したのが悔しかった。

母校・静高を率いて初采配となった池田新之介監督(中央)
母校・静高を率いて初采配となった池田新之介監督(中央)

 甲子園春夏合わせて7回出場した栗林俊輔監督(48)の後を引き継いだ池田新監督。「栗林先生が作ってきたチームに、自分なりのアレンジを加えていきたい」。すでに、春の県大会出場権は獲得。プロ注目の143キロ右腕・高須大雅(3年)を温存し、新2年生の鈴木脩矢、法月彰弘を起用した。1週間で500球以内の球数制限が設けられ、夏を勝ち上がるには複数の投手が不可欠。「公式戦の登板がなかったので、経験出来て良かった」。自らの初采配の日にエースに続く、投手陣育成に取り組んだ。

 勝負の厳しさを痛感しながら得た大きな1勝。「簡単にコールドで勝つより、危機感を持った中で、サヨナラ勝ちで良かったと思う」と殊勲打の池田がうなずく。「気になる部分も出た。それを修正しながら戦っていきたい」。甲子園勝利に向けて、池田静高がスタートを切った。

サヨナラ打を放った池田惟音(右)
母校・静高を率いて初采配となった池田新之介監督(中央)
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