【センバツ総括】1週間で500球制限で新たな面白さ発見

明豊戦で力投する中京大中京2番手の畔柳亨丞
明豊戦で力投する中京大中京2番手の畔柳亨丞

◆第93回センバツ高校野球大会最終日 ▽決勝 東海大相模3x―2明豊(1日・甲子園)

 準々決勝、準決勝と連続完封し、26イニング無失点を続けていた東海大相模のエース・石田隼都(3年)は、6回途中からリリーフで登板。ここでもゼロを並べてサヨナラを呼び込み、優勝投手になった。熱戦に決着をつけたのは、3番の小島大河(3年)。9回裏1死満塁から遊撃手をライナーで強襲する安打を放ち、3度目のセンバツ制覇をもたらした。

 2年ぶりのセンバツには、新型コロナウイルスの影響で中止になった昨年大会に選ばれていた12校が出場した。うち9校が初戦を突破(連続出場校同士の対戦が2試合)し、仙台育英、天理、東海大相模、智弁学園が8強に進出。どの試合にも「つらい思いをした先輩の分も…」という強い気持ちがにじみ出ていた。

 コロナ禍で活動が制限され、他校との練習試合も中止せざるを得ない状況で迎えた大会。それでも市和歌山・小園健太、中京大中京・畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ)らが評判通りの快投で沸かせた。5試合無失策で準優勝した明豊を筆頭に、守備力の高いチームも多かった。一方で大会の本塁打は9本。03年以来18年ぶりの1ケタに「練習不足の影響で自分のスイングができていない」というスカウトの声が聞かれた。

 1週間で500球以内という球数制限が初めて甲子園に導入。5日間で3試合に先発し379球を投じた畔柳がクローズアップされたが、準決勝では球数を考慮する前に疲労が顕著だったため先発を回避した。ルールとは別に、高校生の体を守るという指導者の意識が最も大切であることは、言うまでもない。

 東海大相模は3人の投手が先発。明豊は全試合で継投した。先発を予想したり、交代のタイミングを考えながら試合を見る面白さを感じた大会でもあった。(浜木 俊介)

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