今回の日本代表とU―24日本代表が合計4試合行った活動は、東京五輪のテストケースとしての役割もあった。海外チーム及び日本代表の欧州組は厳格な防疫対策を講じることで、2週間の自主隔離期間を免除。選手たちは外部と接触を遮断された「バブル」と呼ばれるエリアで行動範囲は宿舎、練習会場、試合会場のみに限定された。
合宿前の検査で斉藤コーチが陽性判定を受け、合流前に隔離(のちに偽陽性と判明)。しかし濃厚接触者はいなかったことで活動は継続した。ホテルではスタッフ、国内組、海外組とフロアが分けられ、食事会場も別。国内組と海外組の選手はグラウンド上でしか接触できず、主将の吉田はピッチでの対話をいつも以上に増やし、メディアを通じての発信も利用してチームをまとめた。
吉田は「僕らの行いが五輪を左右するのは理解している。全てのオリンピアンの期待を背負ってプレーする」と関係者の尽力に感謝していた。今回出た課題をさらに精査し、五輪開催に生かす道を探る。