【堀内恒夫の眼】拙守拙守…サンチェスに同情する

3回2死一塁、阿部の当たりを失策した吉川
3回2死一塁、阿部の当たりを失策した吉川

◆JERAセ・リーグ 中日3―3巨人(30日・バンテリンドーム)

 巨人がミスの連鎖で勝利を逃した。中日の先発・大野雄から3回に先制し、昨季沢村賞左腕の本拠連続無失点を43イニングで止めたが、その裏に吉川と岡本和に守備のミスが出て2点を献上。8回に坂本が一時勝ち越しとなる適時二塁打を放ったもののリードを守れず、2戦連続の引き分けに終わった。

 開幕してまだ4戦目だが、巨人に“ほころび”が出てはいないか。守りだ。昨年、リーグNO1の堅守を誇った内野陣にミスが続出している。

 まずは吉川。開幕2戦目にも拙守でピンチを広げているから、丁寧にいこうとしたのかもしれない。しかし、それがかえって体を硬直させる原因になることがある。吉川はスーパープレーもする。センスは十分あり、将来的には彼が二塁のレギュラーになるのがベストだと思う。だが、こういうプレーを続けていると首脳陣から「大事な場面での守りで使えない」というレッテルが貼られる可能性がある。それが怖い。

 拙守には続きがあった。高橋周のゴロを二塁に投げて野選にした岡本和だ。フルカウントで一塁走者はスタートしていた。あのケースは一塁へ送球だろう。2度も投げ直しをしなければいけなくなったサンチェスは、ビシエドに対した時にカッカしているように見えた。同情する。

 V9時代の巨人には土井正三という名手がいた。決して派手なプレーをするわけではない。普通のゴロを普通に捕ってくれた。しかし、これが投手にとっては最もありがたいのだ。野手にはそのことを知ってもらいたい。(スポーツ報知評論家)

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