照ノ富士、大関復帰にかけた思い明かす「師匠の顔に泥を塗る形は絶対に許さないという気持ちで」 優勝一夜明け会見

一夜明け会見を行った照ノ富士(日本相撲協会提供)
一夜明け会見を行った照ノ富士(日本相撲協会提供)

 大相撲春場所で4場所ぶり3度目の優勝を飾った関脇・照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=が29日、都内の部屋で優勝一夜明け会見を行った。千秋楽では大関・貴景勝(常盤山)を破り12勝3敗。「精いっぱい頑張ったと思います」と、充実感をにじませた。

 三役に復帰した昨年11月場所からは計36勝を挙げ、2017年秋場所以来、21場所ぶりの大関復帰も確実にした。「(昇進目安の33勝に到達する)まずは9勝をクリアして」と臨んでいたという照ノ富士。ただ1場所15日制が定着した1949年以降、直前場所を9勝で昇進した例はないだけに「9勝に乗せて、そこからが勝負だと思っていた」と明かした。

 昇進を預かる審判部の部長は、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が務める。「一番思っていたのは、『師匠が(自分を大関に)上げる人だから』という声が出てくる。(9勝で昇進して)師匠の顔に泥を塗る形は絶対に許さないという気持ちで臨んでいました」。両膝のケガや糖尿病などで一度は序二段まで陥落した時、何度も「やめたい」と訴えても引き留め続けてくれた師匠。その恩人への思いが、この言葉にあふれた。

 奇跡の復活優勝を果たした再入幕場所から、わずか5場所で大関まで復帰した。「病気になって、ケガをして、車いすでいる時に1日1日の生活が自分の中では闘い。必死に生きようとしていた自分がいたので。1日の大切さというのは、その時に学んだ」。その日できることを精いっぱい積み重ね、「元の位置」に戻ってきた。

 大関復帰を果たし、次に目指すは「自分がいまだに目標にしていたのは、横綱という地位。やっと近づいて、もう一つ先に進むことができるようになったと思う」。夏場所は、自身を加えた4大関で迎える。「やっぱり今以上に努力して。大関、横綱という地位は協会の看板を背負っている。だからこそ、もっと頑張って成績を残していかないといけない」と、力強く語った。

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