【岡部孝信の目】高梨沙羅個人総合2位に 「今は良い状態にある」「変えすぎないことも大事」

高梨沙羅
高梨沙羅

◆W杯スキー(28日)

 ジャンプ女子はロシアのチャイコフスキーで個人最終の第13戦(ヒルサイズ=HS140メートル)が行われ、18年平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(24)=クラレ=は126メートルで7位となり、個人総合2位で今季を終えた。4季ぶり5度目の総合制覇は逃したが、3季ぶりに総合表彰台に返り咲いた。男子もスロベニアのプラニツァで個人最終の第25戦(HS240メートル)が行われ、小林陵侑(24)=土屋ホーム=が日本勢最高の2位となり、個人総合4位に入った。

 沙羅にとって、最後まで個人総合優勝を争ったこと自体が価値あるシーズンになった。最終戦は風に恵まれず悔しい結果。数字上は有利な向かい風を受けたことになっているが、風向がバラバラに乱れて難しい条件だったと思う。技術的には問題ないのでどうか気にしないでほしい。直近はルンビが3連覇中で総合優勝に絡めない時期もあったが、地道に力を高めて総合2位なのだから立派だと思う。

 平昌以降、ゼロから見直してきた沙羅のジャンプは、100のうち85~90くらいまでは完成していると見る。今の飛躍を大きく変えることは考えず、できる技術をもっと確率高く表現できるようにすることを考えたほうが、北京に向けては良いのではないか。男子の陵侑も同じ。もっとこうすれば…と試行錯誤したくなるのがジャンプ選手だが、今が良い状態にあることを自覚し、変えすぎないことも大事だ。

 コロナ禍で制限も多い中、シーズン最終盤で男女ともに結果を出し、日本チームとして力を示せたのも大きい。北京へうまく調整すれば、団体戦も含めて楽しみ。それだけの選手層が、着々と整っている。(98年長野五輪団体金メダル、雪印メグミルクスキー部コーチ)

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