日本代表DF吉田麻也(32)=サンプドリア=が28日、W杯2次予選・モンゴル戦(30日、フクアリ)に向けたオンライン取材に応じた。3―0と勝利した韓国戦を経て臨む次戦に向け「ビッグマッチだったり、大勝したあとは緩みがちになる。そこを締められるかどうか。もちろん実力差はあると思うが、自分たちが目指しているのは、目の前の試合以上に、W杯で結果を残すこと」とチームの引き締めを図った。
快勝した韓国戦では、真剣勝負の中で課題も見出した。リードした後半、自陣でのビルドアップのミスが増加。「点差も開き、あえてトライしたところも正直ある。後半ロスタイムでも冨安、(遠藤)航をつかって(つなぎに)トライした。本番や最終予選では(ロングボールを)蹴るでしょうけど、今それをやっても成長はない。本番はワンプレーの時間をつくれるかで疲労度が変わる。ではただクリアして、2、3次攻撃されるのか。1、2個つないで中盤が前にいく時間を稼いで、大迫なりFWにせらせて、セカンドボールを拾えるか。今そこにトライしている部分」。日韓戦の重圧の中で、いかに自分たちの時間を作っていくかという意識の共有も行っていたという。
また今回は国内組のメンバーが多く、最終予選での戦力見極めのテストにもなる。Jリーグで経験を積んでいる20代後半の選手が多いことから「本人たちも若くないことは重々理解していると思うので、残されたチャンスが多くないと理解し、この合宿にかける思いが強いというところは練習から感じ取れて、いい雰囲気を作り出せている」という。
さらに吉田は、練習でFW大迫らとマッチアップすることでの“意味”にも言及。「センターバックなら大迫と練習でマッチアップできるのはすごく貴重な機会。僕の中では大迫は間違いなくアジアでベスト3に入るFWだと思うし、コンディションが悪くても力を出せるのは地力があるからこそ。そういう選手と対峙して感じることはある。練習で1分1秒を無駄にしないことが大事」と話した。
モンゴルには前回19年10月の対戦では、ホームでMF南野らのゴールで6―0と大勝。今回は本来ならアウェーでの戦いだが、コロナ禍の中で日本で行われる。