NHK「あさイチ」3代目MC・鈴木奈穂子アナ、「報道の大エース」は有働由美子アナ“1強”時代を取り戻せるか

鈴木奈穂子アナ
鈴木奈穂子アナ

 NHKの鈴木奈穂子アナウンサーが29日の放送回から同局の情報番組「あさイチ」の新キャスターに就任する。今月末で退職する近江友里恵アナの後任で、3代目MCを担当する。

 鈴木アナは2004年に入局。高松放送局、松山放送局を経て08年から東京アナウンス室勤務となった。その後は「おはよう日本」、「ニュースウオッチ9」などを担当し、17年4月から「ニュース7」に出演。同局の看板ニュース番組の王道を歩んできた“報道の大エース”だ。

 「ニュース7」では出産2か月前まで出演を続けた。ふっくらしたおなかを抱えながら毅然(きぜん)とニュースを報じる姿が忘れられない。19年3月末の最後の出演回では「大きな災害や事件など伝えるのがつらいニュースもありましたが、新しい時代に向けての希望となるニュースをお伝えできたことも印象に残っています。またいつか、どこかの時間帯で皆さんにお目にかかれるのを楽しみにしています」と充実の笑みで締めくくった。「どこかの時間帯」が、まさかの自身初の情報番組となったのだ。

 「あさイチ」は10年にスタート。初代メインキャスターはV6の井ノ原快彦と有働由美子アナが8年間を担当。有働アナのストレートかつ奔放なトークや、それを柔らかく受け止める井ノ原の掛け合いが人気を博した。

 中でも番組直前に放送される連続テレビ小説の感想を話し合う冒頭のコーナー、いわゆる「朝ドラ受け」は名物となり、今なお受け継がれている。また「セックスレス特集」や「女性のワキ汗」「離婚座談会」などデリケートな話題に切り込み、世の中の関心を集めた。平均視聴率2ケタをキープし、民放各局を圧倒してきた。

 18年4月からお笑いコンビ「博多華丸・大吉」と近江アナが2代目MCに就任し、3人体制となった。人気番組「ブラタモリ」を担当するなど看板アナに成長した近江アナの親しみやすいキャラクターと、人に優しい「華丸・大吉」のボケとツッコミが融和し和やかな雰囲気を醸し出してきた。

 今月5日の近江アナの最後の出演回では視聴者からのメール・FAX紹介コーナーで、ムロツヨシの「サスペンダー王子」ネタが披露され、大爆笑で放送を終えたのは記憶に新しい。ただキャスター陣を交代してから視聴率が低下する時期もあり、テレビ朝日系「モーニングショー」に1位の座を奪われることもあった。そうした状況の中で、鈴木アナに白羽の矢が立った。

 19年4月から産休に入った鈴木アナにとって「あさイチ」が本格復帰番組となる。それに先駆けて14日に放送された東日本大震災特番「あしたの命を守りたい~NHK民放 取材者たちの震災10年~」では、フジテレビの伊藤利尋アナとともに司会を担当。各局の記者やアナウンサーらを確実に仕切る姿は、2年間のブランクを感じさせなかった。

 1日の「あさイチ」に出演した際、「テレビを見ている皆さまと一緒に、生活がちょっと豊かになるようなヒントを探っていきたいと思っています」とあいさつ。視聴者に寄り添おうとする姿勢は、報道担当のころと変わらない印象を受けた。

 あらゆる局面が、試練となるだろう。まず、これまでなじみの薄いとみられるお笑い芸人の「華丸・大吉」とどんな絡みを見せるのか。各界の第一人者を招いて対談する金曜日のコーナー「プレミアムトーク」ではどのように話を掘り下げていくのか。そして、有働アナの“1強時代”を取り戻すことができるのか。一児の母となり、経験値の上がった“報道の大エース”の新たな挑戦に注目したい。

(記者コラム 江畑 康二郎)

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