【日本ハム】長谷川凌汰、1回0封デビュー「また次もいい投球」

スポーツ報知
7回に4番手で登板し、楽天打線を3者凡退に抑えた日本ハムの長谷川(カメラ・関口 俊明)

◆パ・リーグ 日本ハム9-4楽天(27日・楽天生命パーク)

 日本ハムの育成出身・長谷川凌汰投手(25)が堂々の1軍デビューを飾った。1点リードの7回に4番手で救援。1回を3者凡退に抑え初ホールドも記録した。長谷川、宮西、杉浦とつなぐ、新・勝利の方程式結成にも期待がかかる。打線も先発全員15安打で9点を奪い、チームは開幕2戦目で初勝利を挙げた。

 長谷川は、ただ勝負に集中していた。たどりついた1軍公式戦の初マウンド。緊張はあっても、感慨はなかった。「(先頭の)浅村さんをどう抑えようか」。それだけを考えていた。フルカウントからの6球目。思い切り腕を振った147キロの直球で、昨季パ本塁打王を中飛に仕留めた。

 19球で主導権を握った。力のある直球と鋭く落ちる変化球が生命線。茂木は141キロのフォークでバットをへし折り三ゴロ。鈴木大も142キロの速球で二ゴロに仕留めた。「なんとか宮西さんと杉浦さんにつなげば、勝ちが転がってくると思った」。不安定な試合の流れを、両チーム通じて初の3者凡退で引き寄せた。栗山英樹監督(59)も「3人で抑えたことで試合が止まってくれた」と今季初白星の分岐点となった右腕を称賛した。

 苦労が実った。龍谷大では成績が上がらず一般企業の内定が決まっていたが、夢を諦めきれずBC新潟に進んだ。オフシーズンは、ホームセンター「コメリ」でのアルバイトで生計を立てた。朝7時に起床し早朝練習の後、11時30分から午後9時まで、くぎ売り場担当として勤務。4メートルの丸太を抱え店内まで運ぶ重労働の後、再びウェートに励み、帰宅して寝るの繰り返しだった。貯金0の生活でも「2年でNPBに行けなければ野球をやめる」という両親との約束を力に変え、育成3位指名でプロに滑り込んだ。

 2年目の今季は、キャンプから1軍で結果を残し続け2桁背番号をつかみとった。登板後はベンチで仲間たちから祝福。「頑張ってきてよかった」と笑った。成績を残し続ければ、勝利の方程式定着にも期待ができる。「またこういう場面で投げさせてもらいたい。また次もいい投球をしたい」。将来は守護神の座も狙う、遅咲きの剛腕。優しい瞳の奥には、ハングリーな闘志が燃えている。

 ◆長谷川 凌汰(はせがわ・りょうた)1995年11月8日、福井・越前市生まれ。25歳。北新庄小1年から北新庄ヒーローズで野球を始める。万葉中軟式野球部を経て、外野手として福井商に進学。3年夏には甲子園16強。龍谷大からBC新潟に入団。19年育成ドラフト3位で日本ハムに入団。21年3月16日に投手として球団初の支配下昇格。188センチ、97キロ。右投左打。家族は両親と姉、弟。趣味は釣り。

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