「聖火消すべきだ」五輪放映権持つ米NBCが学者寄稿を報道 福島リレー出発には「偽善、日本の問題の縮図」

スポーツ報知
聖火出発式の聖火(代表撮影)

 米国内で東京五輪の放映権を持つ米テレビ局NBCは25日(日本時間26日)、電子版に「リレーの聖火を消すべきだ」と題する寄稿を掲載した。

 寄稿したのはパシフィック大のジュールズ・ボイコフ教授(51)。米国サッカー代表として92年のバルセロナ五輪にも出場した同氏は「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のさなか、聖火リレーは五輪の虚飾のため、公衆衛生を犠牲にする危険を冒している」とした。

 ボイコフ氏は、リレー出発地に福島を選んだことは「儀式の偽善や害悪、バカバカしさを際立たせただけでなく、五輪に向けて突き進む日本の問題の縮図でもある」と主張。さらに「五輪はパンデミックを悪化させかねない。海外から来る何千人もの選手やコーチ、記者らは誰もワクチン接種が義務づけられていない」と述べ「80%もの国民が中止か再延期を支持している」と現状を解説した。

 寄稿内容より重要なのはNBCが報じていること。IOCの収入の約4割は同局の放映権料。そのため、強い発言力がある。特にボイコフ氏は2月、森喜朗・東京五輪パラリンピック組織委員会前会長(83)の女性蔑視(べっし)発言騒動の際も、辞任直前にNBC電子版に「彼は去らねばならない。森氏は聖火を落としてしまった」と寄稿し、IOCに対し「森氏に辞任を強いられるかがカギ」と指摘した。

 当初は「謝罪をもって問題が終わったと考えている」としていたIOCは態度を一変させ「完全に不適切」と声明を修正。森氏辞任の流れに一転した経緯がある。

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